任期満了に伴う愛知県豊川市長選挙は9月29日、告示された。投開票は10月6日。立候補を届け出たのは共に無所属の新人で、前豊川副市長の竹本幸夫氏(65)=自民、公明推薦=と、元豊川高校教諭の中村優子氏(71)=共産推薦=の2人。豊川市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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豊川市の豊川稲荷
目次
豊川市長選2019の開票速報・投票率速報・当選予想
竹本 幸夫氏◎ 得票数35620 当選
中村 優子氏 得票数12788
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率33.0%
新人の一騎打ちとなった豊川市長選は、竹本幸夫氏が中村優子氏を破り、初当選を果たした。
【前回2015年豊川市長選の状況】
▽10月4日執行=投票率37.24%
山脇 実氏(71)=現 得票数40692 当選
中村 優子氏(67)=新 得票数12406
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽竹本 幸夫氏
①公約や主張=3.5
②経歴=3.5
③支持基盤=4
=合計11.0P
▽中村 優子氏
①公約や主張=1.5
②経歴=1.5
③支持基盤=1
=合計4.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
豊川市長選挙2019の有権者や投票、豊川市の詳細
10月6日の投票は、7~20時に豊川市内47カ所の投票所で行い、即日開票する。9月28日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は15万91人(男7万4686人、女7万5405人)。
▽豊川市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2001年10月7日以前に生まれた人
- 2019年6月28日以前に豊川市へ転入届を出し、引き続き同市に住所がある人
▽豊川市長選の期日前投票
期 間:9月30日~10月5日
時 間:8時半~20時
投票所:5カ所
- 豊川市役所北11号会議室
- 一宮生涯学習会館集会室(10月3日~5日)
- 音羽生涯学習会館集会室(同)
- 御津生涯学習会館集会室(同)
- 小坂井生涯学習会館集会室(同)
▽豊川市メモ
位置 | 愛知県の東三河にある |
面積 | 161.14㎢ |
隣接 | 豊橋、岡崎、新城、蒲郡各市 |
人口 | 18万3930人(2019年9月1日現在) |
市長報酬 | (月額)109.1万円 |
観光地 | 東三河ふるさと公園、ぎょぎょランド、桜トンネル |
名産品 | イチゴ、イチジク、大葉、千両さつまいも |
有名人 | 渡辺いっけい(俳優)、内藤尚行(元プロ野球選手) |
豊川市長選2019の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇竹本 幸夫(たけもと・ゆきお)氏
生年月日:1954年2月22日
出身地 :愛知県豊川市
出身校 :立命館大理工学部
主な経歴 :豊川副市長、豊川市職員
1976年3月に立命館大を卒業。78年に豊川市に採用された。教育委員会生涯学習課長、企画部次長、豊川宝飯衛生組合事務所長、企画部政策調整監などを歴任。08年7月~19年7月まで豊川市副市長を務めた。
◇中村 優子(なかむら・ゆうこ)氏
生年月日:1948年8月19日
出身地 :山形県上山市
出身校 :東京教育大(現筑波大)理学部数学科
主な経歴 : 私立豊川高校教諭、元民生委員、児童委員
東京教育大を卒業。横浜市の私立横浜商工高校に3年間の勤務後、愛知県内の高校で教員を務めた。私立豊川高校には32年間勤めた。新日本婦人の会愛知県本部委員、集団的自衛権行使容認に反対する豊川住民の会事務局長。
豊川市長選挙2019の立候補者の主な公約・政策、主張
▽竹本 幸夫氏
「八幡地区にイオンモールを誘致すれば、3000~4000人の雇用が生まれる。豊川為当インター近くに新たな工業用地を探しており、雇用の拡大と人口増につなげたい」
【政策・公約】
- 雇用創出を増やし、人口増に向けた施策の実行
- 子育て世代を全力で支援、子どもに希望を与える教育
- 市民と協働した活動を応援
- 行財政改革と健全財政を堅持していく
- 市民の安全・安心を守るまちづくりを実施
▽中村 優子氏
「イオンモールの誘致など、大型事業は市民の貴重な税金が使われる。市民サービスを減らし、大企業へ便宜を図るのは自治体の役目ではない。本末転倒だ」
【政策・公約】
- イオンモールありきの八幡駅周辺開発の廃止
- 市プールや旧3町文化会館廃止計画の撤回
- 子ども医療費の高卒までの無料化、小中学校の給食費も無料
- 国保料の引き下げ、75歳以上の医療費無料化
- 憲法9条を守り、自衛隊の海外派兵を許さない
豊川市長選2019の争点や情勢、予想を解説
豊川市長選の争点は、大型ショッピングセンターの誘致に伴う八幡地区の開発事業の是非。市が老朽化のため、廃止を決めた市のプールの存続か否かでも、竹本幸夫、中村優子両氏で主張や見解が分かれている。
2019年豊川市長選の構図は、保守系の自民・公明が推薦する竹本氏の政策を、革新系の中村氏が批判する形だ。有権者がどのような判断を下すのかに注目される。
情勢を予想すると、支持基盤の強さから竹本幸夫氏の初当選が確実視されている。中村氏は前回2015年豊川市長選に出馬したが、現職に3倍以上の得票差をつけられ惨敗している。今回も行政マンとして豊富な実績を持つ竹本氏に、大差をつけられるとの観測が流れている。
豊川市長選以外の2019年10月6日執行の注目選挙
当サイトでは豊川市長選以外にも、10月6日執行のその他の注目選挙も掲載している。