任期満了に伴う広島県廿日市(はつかいち)市長選挙は10月13日、告示された。投開票は同20日。立候補を届け出たのは共に無所属の新人で、元廿日市市議の松本太郎氏(50)、元廿日市副市長の川本達志氏(62)の2人。廿日市市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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厳島神社
目次
廿日市市長選2019の開票速報・投票率速報・当選予想
松本 太郎氏〇 得票数21896 当選
川本 達志氏△ 得票数20990
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率44.66%
廿日市市長選は、新人同士の一騎打ちとなり、松本太郎氏が川本達志を破り、初当選を果たした。
【前回2015年廿日市市長選の状況】
▽10月18日執行=投票率48.70%
真野 勝弘氏(72)=現 得票数15480 当選
川本 達志氏(58)=新 得票数14319
松本 太郎氏(46)=新 得票数11342
荻村 文規氏(44)=新 得票数 4438
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽松本 太郎氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽川本 達志氏
①公約や主張=2.5
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計8.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
廿日市市長選挙2019の有権者や投票、廿日市市の詳細
10月20日の投票は、7~20時(一部投票所で繰り上げ)に廿日市市内51カ所の投票所で行い、21時10分から「日本赤十字広島看護大学体育館」で即日開票する。10月12日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は9万7788人。
▽廿日市市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2001年10月21日以前に生まれた人
- 2019年7月12日以前に廿日市市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽廿日市市選の期日前投票
期 間:10月14日~19日
時 間:8時半~20時
投票所:6カ所
- 廿日市市役所
- 廿日市市佐伯支所
- 廿日市市吉和支所
- 廿日市市大野支所
- 廿日市市宮島支所
- 廿日市市民ホール(ゆめタウン廿日市2階)
▽廿日市市メモ
位置 | 広島県の西部にある |
面積 | 489.48㎢ |
隣接 | 広島、大竹、江田島各市、安芸太田町/山口県岩国市/島根県益田市 |
人口 | 11万7098人(2019年10月1日現在) |
市長報酬 | (月額)94.0万円 |
観光地 | 厳島神社(世界遺産)、宮島水族館、宮島(日本の秘境100選) |
名産品 | けん玉、吉和のわさび、あわび茸、アマゴ、大野あさり |
有名人 | 高橋真梨子(歌手)、青山祐子(元NHKアナウンサー) |
廿日市市長選2019の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇松本 太郎(まつもと・たろう)氏
生年月日:1969年6月7日
出身地 :広島県大野町(現廿日市市)
出身校 :広島工大院
主な経歴 :廿日市市議(4期)
広島工大土木工学科を卒業後、同大大学院を修了。建設会社の会社員を経て2005年に廿日市市議選で初当選し、連続3選。15年の廿日市市長選に初出馬したが、落選した。17年の廿日市市議選で4選を果たした。
◇川本 達志(かわもと・たつし)氏
生年月日:1956年12月17日
出身地 :広島市
出身校 :九大法学部
主な経歴 : 廿日市副市長、大学講師、野村総研コンサルタント
九大を卒業後、1980年に広島県に採用された。94年4月から2年間、合併前の廿日市市に出向。05年に再び合併後の廿日市市に戻り、08年に副市長に就任した。11年に退任し、12年から野村総研でコンサルタントなどを務めた。
廿日市市選挙2019の立候補者の主な公約・政策、主張
▽松本 太郎氏
「次の世代の方々に安心して住んでいただけるような廿日市をつくるのが私の役目。現市政をしっかり継承して、大きな可能性や大胆な改革にもチャレンジしたい」
【政策・公約】
- 幹線道路沿いの土地の規制緩和で市街地を整備
- 木材港地区の埋め立てによる産業の集積化で雇用と税収増
- 医療費の抑制につながる予防医療の推進
- 健全財政を目指すための行財政改革
- 社会情勢に応じた官民交流、職員のセカンドキャリアの充実
▽川本 達志氏
「廿日市で育ち、子育てをしたいと思わせるような魅力あるまちづくりを目指す。政策を変えなければならない。まちの未来に安心してこそ、まちの好循環が生まれる」
【政策・公約】
- 広島県職員や廿日市副市長を務めた行政経験
- 保育園の給食費無償化
- 高齢者らの交通弱者を支援するタクシー事業の整備
- 観光振興を推進し、経済の好循環を生み出す
- しがらみのない市政運営
廿日市市長選2019の争点や情勢、予想を解説
廿日市市長選挙の争点は、これまでの市政運営を軸とした継承か刷新かが問われる。少子高齢化への打開策に伴うまちの活性化も大きなポイントだ。宮島への「入島税」の是非についても争点になる。
情勢を予想すると、松本、川本両氏ともに激戦を展開している。自民党系の市議と広島県議に加え、地元経済界でも両氏の支持が真っ二つに分かれている。有権者を2分するような分裂選挙の様相を呈してきた。
前回2015年廿日市市長選は、現職候補が当選。得票数は、次点の川本氏が1万4319票、これに次いで松本氏が1万1342票だった。今回の選挙戦は両氏の一騎打ちとあって、前回市長選で現職が獲得した1万5000票がどちらに多く流れるのかによって、当落が決定する。
松本氏は現市政の継承を中心に、独自の政策を打ち出す。川本氏は刷新を掲げている。前回2015年廿日市市長選を支持した有権者が若干、松本氏へ流れるとの観測もある。とはいえ、選挙戦は激戦が予想され、最後まで予断を許さない状況だ。
廿日市市長選以外の2019年10月20日執行の注目選挙
当サイトでは廿日市市長選以外にも、10月20日執行のその他の注目選挙も掲載している。