任期満了に伴う愛知県蒲郡市長選挙は10月13日、告示された。投開票は同20日。立候補を届け出たのはともに無所属の新人で、語学学校経営の壁谷喜八郎氏(66)、元新聞販売店経営の鈴木寿明氏(57)=自民、公明、国民民主推薦=の2人。蒲郡市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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蒲郡市では潮干狩りも盛ん
目次
蒲郡市長選2019の開票速報・投票率速報・当選予想
壁谷 喜八郎氏△ 得票数 3137
鈴木 寿明氏〇 得票数19827 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率35.52%
蒲郡市長選は、新人同士の一騎打ちとなり、鈴木寿明氏が壁谷喜八郎氏を破り、初当選した。
【前回2015年蒲郡市長選の状況】
前回2015年蒲郡市長選挙は10月11日に告示され、現職の稲葉正吉氏以外に立候補の届け出がなく、無投票で再選を果たした。
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽壁谷 喜八郎氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=2.5
=合計8.0P
▽鈴木 寿明氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3.5
=合計9.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
蒲郡市長選挙2019の有権者や投票、蒲郡市の詳細
10月20日の投票は、7~20時に蒲郡市内25カ所の投票所で行い、即日開票する。10月12日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は6万6058人。
▽蒲郡市長選に投票できる人
・日本国籍を有する人
・2001年10月21日以前に生まれた人
・2019年7月12日以前に蒲郡市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽蒲郡市長選の期日前投票
期 間:10月14日~19日
時 間:8時半~20時
投票所:蒲郡市役所北棟集会室
▽蒲郡市メモ
位置 | 愛知県の南東部にある |
面積 | 56.92㎢ |
隣接 | 岡崎、豊川、西尾各市、幸田町 |
人口 | 8万367人(2019年10月1日現在) |
市長報酬 | (月額)92.7万円 |
観光地 | 三河大島(海水浴場)、ラグナシア、蒲郡競艇場、形原温泉 |
名産品 | 蒲郡みかん、アカザエビ、アサリ、マイクロトマト、ガマゴリうどん |
有名人 | 千賀滉太(プロ野球選手) |
蒲郡市長選2019の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇壁谷 喜八郎 (かべや・きはちろう)氏
生年月日:1953年6月26日
出身地 :愛知県蒲郡市
出身校 :関西外大
主な経歴 :語学学校代表
関西外大を卒業。米国カリフォルニア州のウッドベリー大大学院国際ビジネス学科を修了し、NBAを取得した。現地では日系のマーケティング会社で調査員として働いた。帰国後の1981年に大手予備校に勤務し、語学学校の立ち上げに携わった。
◇鈴木 寿明(すずき・ひさあき)氏
生年月日:1962年9月14日
出身地 :愛知県蒲郡市
出身校 :金沢大教育学部
主な経歴 : 新聞販売店社長
金沢大を卒業後、家業の新聞販売店に入社。長兄とともに会社を継ぎ、営業担当として働いた。2014年から蒲郡を会場とした、ご当地うどんサミットで実行委員長として活躍。地元名産のアサリでだしをとった「ガマゴリうどん」を定着させた。
蒲郡市長選挙2019の立候補者の主な公約・政策、主張
▽壁谷 喜八郎氏
「観光業こそ、衰退を続ける蒲郡を救う唯一の方法。ほかの産業にも好影響を与え、観光業を復活させたい」
【政策・公約】
- 健全な財政を目指し、費用対効果が高く整理された政策を集中的に実施
- 市役所の意識改革を促し、コスト意識の再確認を徹底
- 市民と市役所の円滑なコミュニケーションを図る
- 引きこもり対策として、早期の社会復帰を促し、経済活性化を促す
- 増加する外国人対策として、自動翻訳ソフトなどの導入で交流促進
▽鈴木 寿明氏
「行政と民間、市民との対話を密にしていきたい。全員が同じ方向を向いて、蒲郡を内外に向けてアピールしたい」
【政策・公約】
- まちの未来を担う人材の育成に向けた「子どもファースト」
- 地域のつながりを深める居場所・生きがいづくり
- 既存公共施設の有効活用による地域の活性化
- 〝人材〟の育成を目指す新しい産業の創出
- 働くことがまちの活性化につながる地場産業の振興
蒲郡市長選2019の争点や情勢、予想を解説
蒲郡市長選挙は、争点が明確になっておらず、各候補者の政策や公約に注目される。有権者の関心をどこまで引きつけられるかが、勝敗の行方を左右する。壁谷喜八郎氏、鈴木寿明氏の両候補は、独自の政策・公約を主張し、選挙戦を繰り広げている。
現市長と市議会で対立を深めたのが、新体育館の建設をめぐる是非。壁谷氏と同様に、鈴木氏も建設を推進させたい意向を見せる。2011年に廃止された市民プールの復活にも意欲を見せている。
選挙戦の情勢を分析すると、政党推薦で組織票を固めている鈴木氏に分がある。特に市を挙げたイベントの開催責任者として、ご当地うどんを定着させた手腕に、経済界からも厚い支持を受ける。アイデアと行動力を市政に期待する声も多い。
壁谷氏は観光産業の活性化に向け、国際都市のアピールとともに政策に盛り込んでいる。ただし、大がかりな選挙戦を行っておらず、有権者にどこまで浸透しているのかが不透明。主張が細部にまで届いていないのが現状だ。
蒲郡市長選挙以外の2019年10月20日執行の注目選挙
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