任期満了に伴う京都府亀岡市長選挙は10月13日、告示された。投開票は同20日。立候補を届け出たのはともに無所属で、新人で女性団体役員の福井紀代子氏(69)=共産支援=と、再選を目指す現職の桂川孝裕氏(56)=自民、公明、国民民主推薦=の2人。亀岡市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
亀岡市長選2019の開票速報・投票率速報・当選予想
福井 紀代子氏 得票数 8008
桂川 孝裕氏◎ 得票数18167 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率36.12%
亀岡市長選挙は、現職の桂川孝裕氏が新人の福井紀代子氏を破り、再選を決めた。
【前回2015年亀岡市長選の状況】
▽11月1日執行=投票率44.45%
桂川 孝裕氏(52)= 得票数19857 当選
高向 吉朗氏(67)= 得票数12096
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽福井 紀代子氏
①公約や主張=2
②経歴=1.5
③支持基盤=1.5
=合計5.0P
▽桂川 孝裕氏
①公約や主張=3.5
②経歴=3
③支持基盤=4.5
=合計11.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」
※採点は当サイト独自調査による
亀岡市長選挙2019の有権者や投票、亀岡市の詳細
10月20日の投票は、7~20時に亀岡市内42カ所の投票所で行い、即日開票する。10月12日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は7万4057人(男3万5668人、女3万8389人)。
▽亀岡市長選挙に投票できる人
- 日本国籍を有する人
- 2001年10月21日以前に生まれた人
- 2019年7月12日までに亀岡市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽亀岡市長選挙の期日前投票
期 間:10月14日~19日
時 間:8時半~20時
投票所:2カ所
- 亀岡市役所1階市民ホール
- アル・プラザ亀岡3階(10月17~19日、10~18時)
▽亀岡市メモ
位置 | 京都府の中西部にある |
面積 | 224.80㎢ |
隣接 | 京都、南丹各市/大阪府茨木、高槻両市、能勢、豊能両町 |
人口 | 8万8618人(2019年10月1日現在) |
市長報酬 | (月額)98.5万円 |
観光地 | 湯の花温泉、京都スタジアム(2019年10月12現在建設中) |
名産品 | 亀岡牛、馬路大納言小豆、丹波黒豆 |
有名人 | 中川小十郎(立命館大創立者) |
亀岡市長選2019の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇福井 紀代子(ふくい・きよこ)氏
生年月日:1950年
出身地 :京都府京丹後市
出身校 :日本福祉大
主な経歴 :中学教諭
日本福祉大を卒業。38年間、中学教員として勤務してきた。このうち、30年間は亀岡市内の中学校に勤務している。現在は国連認証のNGO・新日本婦人の会亀岡支部支部長を務めている。
◇桂川 孝裕(かつらがわ・たかひろ)氏
生年月日:1963年2月10日
出身地 :岐阜県
出身校 :東京農大農学部
主な経歴 : 亀岡市長(1期)、京都府議(2期)、亀岡市議(1期)
1985年に東京農大を卒業。高校教員を経て、87年に亀岡市に採用された。03年の亀岡市議選でトップ当選。07年に京都府議選で初当選して連続2選。新人対決となった15年亀岡市長選で初当選した。
亀岡市長選挙2019の立候補者の主な公約・政策、主張
▽福井 紀代子氏
「レジ袋だけ条例で罰則を求めても、ペットボトルなどたくさんのプラスチックがあり、解決しない。大企業に減量を求める」
【政策・公約】
- 市立中学校へ給食を導入
- 違反店舗の公表と罰則つきのレジ袋禁止条例の反対
- スタジアムは情報公開を徹底し、市民参加の委員会で活用を検討
- 水害や交通渋滞対策を府に求めて改善を促す
- 多目的文化会館の早期建設
▽桂川 孝裕氏
「環境保全は地球の課題で全世界が注目している。亀岡を環境先進都市として、プラスチックごみのゼロを目指す」
【政策・公約】
- スタジアム周辺へ商業施設を誘致して経済や観光を成長させる
- 環境先進都市に向け、レジ袋禁止条例の制定
- 災害に強いまちづくりを目指す
- 京都市と結ぶもう一つの国道9号バイパスの整備
- 京都・丹波・亀岡のブランド推進、農産物の発信拠点づくり
亀岡市長選2019の争点や情勢、予想を解説
亀岡市長選挙の争点は①来夏導入予定のプラスチック製レジ袋を禁止する条例に罰則規定を設けることの是非②年内完成予定のスタジアムの活用策③市立中学での給食提供―などについて。福井紀代子、桂川孝裕両氏が激戦を交わしてきた。
レジ袋条例を反対する福井氏に対し、桂川氏は選挙戦で勝利して条例制定に弾みをつけたいとしている。福井氏はプラスチックごみの減量は、レジ袋だけで解決せず、大企業にも求めていくことが必要との立場、店舗への罰則ではなく、市民の協力を掲げる。
桂川氏の条例案では、国の有償義務化より厳しい、プラスチック製のレジ袋の禁止だ。桂川氏を支持する商工団体も、条例案の導入に慎重な姿勢を見せている。与党市議も条例案を知ったのは公表直前とあって、戸惑いを見せている。
情勢を予想すると、桂川氏の再選が有力だ。福井氏は地域的に共産党が強いとはいえ、支持母体の厚さが、桂川氏に方が上。レジ袋条例は選挙戦を直接左右する政策・公約にはならないとの見方が大きい。亀岡市議24人のうち、20人が桂川氏を支持している。
亀岡市長選以外の2019年10月20日執行の注目選挙
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