任期満了に伴う長野県須坂市長選挙は1月12日、告示された。投開票は同19日。立候補を届け出たのはともに無所属で、新人で前須坂市議の岩田修二氏(69)と、5選を目指す現職の三木正夫氏(70)の2人。須坂市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。

臥竜公園の桜
目次
須坂市長選2020の開票速報・投票率速報・当選予想
岩田 修二氏△ 得票数 6613
三木 正夫氏○ 得票数12459 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率45.78%
須坂市長選は、現職の三木正夫氏が新人の岩田修二氏を破り、5選を果たした。
【前回2016年須坂市長選の状況】
▽1月17日執行=投票率43.89%
三木 正夫氏(66)=現 得票数13915 当選
永田 栄一氏(62)=新 得票数 5060
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽岩田 修二氏
①公約や主張=3.5
②経歴=2.5
③支持基盤=2
=合計8.0P
▽三木 正夫氏
①公約や主張=3
②経歴=3.5
③支持基盤=3
=合計9.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
須坂市長選挙2020の有権者や投票、須坂市の詳細
1月19日の投票は、7~20時に須坂市内16カ所の投票所で行い、即日開票する。1月11日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は4万2386人(男2万416人、女2万1970人)。
▽須坂市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2002年1月20日以前に生まれた人
- 2019年10月11日以前に須坂市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽須坂市長選挙の期日前投票
期 間:1月13日~18日
時 間:8時半~20時
投票所:須坂市役所3階 305会議室
▽須坂市メモ
位置 | 長野県の北部にある |
面積 | 149.67㎢ |
隣接 | 長野、上田両市、小布施町、高山村/群馬県嬬恋村 |
人口 | 5万560人(2019年12月1日現在) |
市長報酬 | 86万1900円(月額) |
観光地 | 米子大瀑布、臥竜公園、須坂クラシック美術館 |
名産品 | みそすき丼、そば、 |
有名人 | 高橋義希(Jリーガー)、山岸あかね(女子バレーV1選手) |
須坂市長選2020の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇岩田 修二(いわた・しゅうじ)氏
生年月日:1950年9月22日
出身地 :長野県須坂市
出身校 :長野経済短大
主な経歴 : 須坂市議(5期)、須坂市職員、社民党須高総支部代表
長野経済短大を卒業。1969年に須坂市に採用された。03年に須市議選に初当選し、連続5選。議会運営委員長などを歴任した。15年須坂市監査委員に就任。
◇三木 正夫(みき・まさお)氏
生年月日:1949年4月30日
出身地 :長野県須坂市
出身校 :中央大法学部
主な経歴 :須坂市長 (4期)
1973年3月に中央大を卒業し、同年4月に長野県に採用される。総務部秘書課長、行政改革推進室長などを歴任。04年の須坂市長選で初当選し、連続4選を果たした。
須坂市長選挙2020の立候補者の主な公約・政策、主張
▽岩田 修二氏
【政策・公約】
- 子育て支援センターの単独改築など子育てや教育の充実
- シルキービルの空きスペースに図書館を移転するなど中心市街地の活性化
- 台風19号の災害に伴う復旧・復興事業の推進
- 須坂長野東インターチェンジ周辺の開発事業を推進
- 市長給与や退職金の削減
▽三木 正夫氏
【政策・公約】
- 4期16年の市政運営の経験を生かした行政運営
- 台風19号を踏まえた市内の一層の防災・減災・復興への取り組む
- 須坂長野東インターチェンジ周辺の大規模開発の推進
- 子育て支援センターの充実と高校の再編に取り組む
- 学校給食センターの完成を目指し、食育事業の推進
須坂市長選2020の争点や情勢、予想を解説
須坂市長選の争点は、昨年の台風19号による洪水被害を受けた地域の早期復興など。須坂長野東インターチェンジ周辺の開発事業など、市街地活性化策にも有権者が高い関心を寄せる。各候補の政策・公約の実現性、具体策が大きな焦点にもなる。
岩田修二、三木正夫両氏とも、政策や公約に大差がない。岩田氏は現職の多選を批判する一方、三木氏が4期16年の市政運営の実績を強調しているのが選挙戦の構図となっている。市政の刷新か継続かが大きく問われるといえよう。
情勢を予想すると、三木氏が現職の利点を生かした選挙戦を展開しており、優勢との見方が大勢を占める。岩田氏は三木氏と決定的な差がなく、選挙戦は劣勢な展開が否めない。
須坂市長選以外の2020年1月19日執行の注目選挙
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