任期満了に伴う神奈川県藤沢市長選挙は2月9日、告示された。投開票は同16日。立候補を届け出たのはいずれも無所属で、元神奈川県議で新人の加藤なを子氏(61)=共産推薦=、元衆院議員で新人の水戸将史氏(57)、3選を目指す現職の鈴木恒夫氏(70)の3人。藤沢市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
藤沢市長選2020の開票速報・投票率速報・当選予想
加藤 なを子氏 得票数18946
水戸 将史氏△ 得票数25102
鈴木 恒夫氏○ 得票数59314 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率29.27%
藤沢市長選挙は、現職の鈴木恒夫氏が新人2氏を破り、3選を果たした。
【前回2016年の藤沢市長選】
▽2月14日執行=投票率27.81%
鈴木 恒夫氏(66)=現 得票数68600 当選
鈴木 とも子氏(66)=新 得票数17324
田中 重徳氏(49)=新 得票数 7366
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽加藤 なを子氏
①公約や主張=1.5
②経歴=2
③支持基盤=1.5
=合計5.0P
▽水戸 将史氏
①公約や主張=3.5
②経歴=3
③支持基盤=2
=合計8.5P
▽鈴木 恒夫氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
藤沢市長選2020の有権者や投票、藤沢市の詳細
2月16日の投票は、7~20時に藤沢市内73カ所の投票所で行い、即日開票する。2月8日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は36万675人(男17万7300人、女18万3375人)。
▽藤沢市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2002年2月17日以前に生まれた人
- 2019年11月8日以前に藤沢市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽藤沢市長選挙の期日前投票
期 間:2月10日~15日
時 間:8時半~20時
投票所:6カ所
- 藤沢市役所本庁舎1階ラウンジ
- 長後市民センター(コミュニティホールロビー)
- 明治市民センター(健康プラザ内文化室)
- 鵠沼市民センター・公民館(本館1階ロビー)
- 御所見市民センター(1階ロビー)
- 湘南台市民センター(1階ギャラリー)
▽藤沢市メモ
位置 | 神奈川県の南部中央にある |
面積 | 69.57㎢ |
隣接 | 横浜、綾瀬、海老名、鎌倉、茅ケ崎、大和各市、寒川町 |
人口 | 43万4698人(2020年2月1日現在) |
市長報酬 | (月額)106万4000円 |
観光地 | 江の島、新江ノ島水族館、辻堂海浜公園 |
名産品 | 生ドーナツ、江ノ電ようかん、湘南ハマグリ、江の島カマス |
有名人 | 中居正広(タレント)、高岡早紀(女優)、今井翼(タレント) |
藤沢市長選2020の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇加藤 なを子(かとう・なをこ)氏
生年月日:1958年7月8日
出身地 :東京都
出身校 :神奈川県立小田原城東高
主な経歴 :神奈川県議(1期)、藤沢市議(3期)
神奈川県立小田原城東高を卒業後、生命保険会社勤務。市民団体の「新日本夫人の会藤沢支部」常任委員を務めている。2003年の藤沢市議選で初当選し、連続3選。15年に神奈川県議選で初当選した。
◇水戸 将史(みと・まさし)氏
生年月日:1962年7月28日
出身地 :神奈川県藤沢市
出身校 :慶大
主な経歴 : 衆院議員(1期)、参院議員(1期)、神奈川県議(3期)
慶大を卒業後、オムロンに入社。1995年の神奈川県議選に出馬し、初当選を果たした。県議を連続3期務め、2007年の参院選、14年には衆院選でそれぞれ初当選した。税理士、行政書士などの資格もある。
◇鈴木 恒夫(すずき・つねお)氏
生年月日:1950年1月3日
出身地 :神奈川県藤沢市
出身校 :早大
主な経歴 : 藤沢市長(2期)、神奈川県議(5期)、藤沢市議(4期)
早大を卒業。1979年の藤沢市議選で初当選し、4期16年間で議長などを歴任。95年には神奈川県議選に出馬して初当選し、連続5選を果たした。12年の藤沢市長選で初当選し、16年に再選している。
藤沢市長選挙2020の立候補者の主な公約・政策、主張
▽加藤 なを子氏
【政策・公約】
- 約400億円の事業費がかかる村岡新駅の建設や周辺整備事業をやめる
- 国民健康保険料は1人1万円の引き下げ
- 全員制の中学校給食の実現
- ごみ袋は当面の間、半額にする
- 70歳以上のバス助成制度の創設
▽水戸 将史氏
【政策・公約】
- 市長給与半減、市役所の肥大化を食い止めて税金を有効活用
- 小学校の給食無償化と中学校の給食完全実現化
- コミュニティーバスによる交通困難なエリアの解消
- 市民目線の市政をオール藤沢で実現
- 子育て支援策を拡充拡充し、持続可能なまちづくりの実現
▽鈴木 恒夫氏
【政策・公約】
- 2020年東京五輪・パラリンピックを契機とし、地域を活性化させる
- 2期8年間で人口が約2万人増の実績
- 藤沢の魅力を高め、価値を創造して魅力あふれるまちづくりを進める
- 災害に強いまちづくりを目指し、安心してくらせる万全な体制づくり
- 子育て支援を拡充させ、老後も安心して暮らせるまちづくりの実現
藤沢市長選2020の争点や情勢、予想を解説
藤沢市長選の争点は、2期8年間にわたる現職、鈴木恒夫氏の市政評価となる。3期目へ向けて継続か、刷新で新風が吹くのか、有権者の審判を下す。選挙戦は事実上の水戸将史、鈴木両氏との一騎打ちとの見方が有力だ。
水戸氏は神奈川県議、国会議員時代の支持者らを中心に選挙戦を展開している。市長給与の半減を掲げるなど、身を削る改革を打ち出し、支持層の拡大を図っている。鈴木氏は、再選した前回2016年市長選の支持母体を中心に、自民や立憲民主の与野党の国政から地方議員が支援。組織票を底堅く固めている。
情勢を予想すると、現職の鈴木氏が現職の知名度を生かし、ややリードの展開かと思われる。水戸氏は国政経験のキャリアを生かし、政策・公約のさらなる浸透に向けて活動をしきた。
前回2016年は現新3候補による戦いで、投票率が30%切りの27.81%と大きく低迷した。投票率が上がれば、無党派層の取り込みも期待でき、水戸氏が初当選する可能性も高くなる。
藤沢市長選以外の2020年2月16日執行の注目選挙
当サイトでは藤沢市長選以外にも、2月16日執行のその他の注目選挙も掲載している。