任期満了に伴う兵庫県高砂市長選挙は3月29日、告示された。投開票は4月5日。立候補を届け出たのはともに無所属の新人で、元高砂市議の北野誠一郎氏(58)と、元高砂商工会議所副会頭の都倉達殊氏(60)の2人。高砂市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
高砂市長選2020の開票速報・投票率速報・当選予想
北野 誠一郎氏〇 得票数12439
都倉 達殊氏△ 得票数16866 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率40.00%
高砂市長選は、新人の都倉達殊氏が新人の北野誠一郎氏を破り、初当選を果たした。
【前回2016年高砂市長選の状況】
▽4月10日執行=投票率40.41%
登 幸人氏(65)=現 得票数16725 当選
中西 一智氏(40)=新 得票数 6997
生嶋 洋一氏(73)=新 得票数 5822
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽北野 誠一郎氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽都倉 達殊氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3
=合計8.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
高砂市長選挙2020の有権者や投票、高砂市の詳細
4月5日の投票は、7~20時に高砂市内29カ所の投票所で行い、即日開票する。3月28日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は7万5368人。
▽高砂市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2002年4月6日以前に生まれた人
- 2019年12月28日以前に高砂市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽高砂市長選の期日前投票
期 間:3月30日~4月4日
時 間:8時半~20時
投票所:2カ所
- 高砂市役所西庁舎2階期日前投票所
- アスパ高砂3階会議室(4月2~4日、9~20時)
▽高砂市メモ
位置 | 兵庫県の南東部にある |
面積 | 34.38㎢ |
隣接 | 姫路、加古川両市 |
人口 | 9万214人(2020年3月末現在) |
市長報酬 | (月額)101万2000円 |
観光地 | 石の宝殿及び竜山石採石遺跡 |
名産品 | 焼き穴子、高砂にくてん、かつめし |
有名人 | 北野勇作(作家)、六角精児 |
高砂市長選2020の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇北野 誠一郎(きたの・せいいちろう)氏
生年月日:1961年4月12日
出身地 :兵庫県高砂市
出身校 :中央大法学部
主な経歴 : 高砂市議(7期)、山一証券社員
中央大を卒業後、山一証券に入社。7年間の民間企業勤務を経て、1994年の高砂市議選で初当選した。7選連続当選を果たし、市議会議長や行政改革等特別委員会委員長などの要職を務めた。
◇都倉 達殊(とくら・たつよし)氏
生年月日:1959年5月21日
出身地 :兵庫県高砂市
出身校 :南九州大園芸学部
主な経歴 : 高砂商工会議所副会頭、トクラ会長
南九州大を卒業後、電発環境緑化センター社員を経て、トクラに入社した。2005年に社長、19年に会長に就任。高砂商工会議所副会頭、高砂商業振興社長、高砂市観光交流ビューロー副理事長などを務めた。
高砂市長選挙2020の立候補者の主な公約・政策、主張
▽北野 誠一郎氏
【政策・公約】
- 市長の任期は2期8年間とし、課題を解決
- 密室政治をなくし、誰でも参加できる「市長と語る会」の復活
- 教職員を市独自で総員。駅前活性化事業を推進
- 無料の福祉バスで病院や商業施設を利用できるよう整備
- 市民病院の経営改善に向け、副管理者を派遣
▽都倉 達殊氏
【政策・公約】
- 人口10万人達成に向けて再挑戦する
- 豊かな生活、環境づくりに挑戦する
- 元気でワクワクするまちづくりに挑戦する
- 質の高い市民サービスの提供に挑戦する
- 1期4年で対応できる施策をスピード感を持って実行する
高砂市長選2020の争点や情勢、予想を解説
高砂市長選は、現職の登幸人氏(69)が3期目で引退を表明、これを受けて新人2氏の一騎打ちとなった。争点は人口減少対策だ。1998年時には約9万9000人を数えた人口も、現在は9万人と1万人近くの減少に転じた。
高砂市民では赤字の経営体質に伴う医師不足の解消も、有権者が大きな関心を寄せる課題。医療サービスの充実は、少子高齢化社会の中でひときわ重要な施策になる。主要各駅の周辺整備事業も、まちの活性化に向けて重要事項になる。
情勢を予想すると、選挙戦は緊迫した戦いを展開していた。民間企業を経て高砂市議に7選のキャリアを持つ北野誠一郎が、最も官民のバランスの取れた候補者という印象を与えた。一方の都倉氏も高砂商工会議所副会頭を務めるなど、地元経済界を周知しているところが強みとなっている。
高砂市長選以外の2020年4月5日執行の注目選挙
当サイトで高砂市長長選以外にも、4月5日執行のその他の注目選挙も掲載している。