任期満了に伴う大阪府茨木市長選挙は4月5日、告示された。投開票は12日。立候補を届け出たのは、無所属で再選を目指す現職の福岡洋一氏(44)、大阪維新の会の新人で元内閣官房内閣参事官の寺元博昭氏(58)の2人。茨木市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
茨木長選2020の開票速報・投票率速報・当選予想
福岡 洋一氏〇 得票数42463 当選
寺元 博昭氏△ 得票数32139
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率33.26%
茨木市長選は、現職の福岡洋一氏が新人の寺元博昭氏を破り、再選を果たした。
【前回2016年茨木市長選の状況】
▽4月10日執行=投票率34.12%
福岡 洋一氏(40)= 得票数36865 当選
木元 保平氏(71)= 得票数20226
末武 和美氏(69)= 得票数14842
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽福岡 洋一氏
①公約や主張=2.5
②経歴=3.5
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽寺元 博昭氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
茨木市長選挙2020の有権者や投票、茨木市の詳細
4月12日の投票は、7~20時に茨木市内62カ所の投票所で行い、21時10分から茨木市立市民体育館第1体育室で即日開票する。4月4日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は23万1185人(男11万478人、女12万707人)。
▽茨木市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2002年4月13日以前に生まれた人
- 2020年1月4日以前に茨木市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽茨木市長選の期日前投票
期 間:4月6日~11日
時 間:8時半~20時
投票所:3カ所
- 茨木市役所南館1階交流コーナー
- イオンモール茨木1階ジョイプラザ(9~20時)
- 生涯学習センター(きらめき)2階ホワイエ(同)
▽茨木市メモ
位置 | 大阪府にあり、京都府との県境にある |
面積 | 76.49㎢ |
隣接 | 吹田、高槻、箕面、摂津各市、豊能町/京都府亀岡市 |
人口 | 28万2389人(2020年2月29日現在) |
市長報酬 | (月額)98万3000円 |
観光地 | 茨木神社、郡山宿本陣(国の史跡) |
名産品 | 三島独活(ウド)、見山大甘青とう(青唐辛子)、見山の赤しそ |
有名人 | 藤原鎌足(飛鳥時代の政治家)、川端康成(ノーベル文学賞受賞者) |
茨木市長選2020の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇福岡 洋一(ふくおか・よういち)氏
生年月日:1975年10月16日
出身地 :大阪府茨木市
出身校 :大阪大法学部
主な経歴 : 茨木市長(1期)、弁護士
2002年大阪大法学部を卒業。08年甲南大法科大学院を修了し、10年に法律事務所に弁護士として務めた。2016年3月に当時の茨木市長の木元保平氏が、借入金の5000万円を資産報告書に未記載だった問題が発覚。福岡氏が同年4月の茨木市長選に出馬し、初当選を果たした。
◇寺元 博昭(てらもと・ひろあき)氏
生年月日:1961年9月19日
出身地 :千葉県
出身校 :東大大学院
主な経歴 : 国土交通省内閣参事官
1985年3月に東大工学部を卒業後、87年に東大大学院を修了。同年4月に旧建設省(現国土交通省)に入省した。大臣官房、神奈川県などに出向。2014年大阪国道事務所長、16年に内閣官房内閣参事官などを歴任した。20年1月に退官し、2月に大阪維新の会茨木市支部の政策顧問に就任した。
茨木市長選挙2020の立候補者の主な公約・政策、主張
▽福岡 洋一氏
【政策・公約】
- 中学校の完全給食化の実現
- 18歳までの医療助成と1000人分の保育所整備
- 新市民会館の実現
- 小児の夜間、休日対応の救急病院の誘致
- 阪急茨木市駅、JR茨木駅の駅前再開発事業の推進
▽寺元 博昭氏
【政策・公約】
- 市長の退職金ゼロと報酬の2割カット。副市長制の廃止
- 年功序列の人事体系の見直し、若手の起用や中途採用の促進
- 特区とした駅前高層複合化を推進
- 小中学校の給食無償化、高校までの医療費無償化
- 待機児童ゼロを推進し、救急医療体制の強化と医師確保
茨木市長選2020の争点や情勢、予想を解説
茨木市長選の争点は、市民会館の建て替えをめぐる是非。現職の福岡洋一氏が推進に向けてかじを切る一方、新人の寺元博昭氏が高額な建設費に対する費用対効果がないとしている。
選挙戦の期間中、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、4月7日に国の特別措置法に基づいた緊急事態宣言が発令された。不要不急の外出自粛要請が大阪府を含む7都府県に出された。福岡洋一氏は、選挙戦を切り上げ、市内の影響確認などのため、公務に戻った。
その一方で新人の寺元博昭氏も、新型コロナウイルスの感染拡大の中、苦しい選挙戦を強いられた。現職とは異なり、知名度不足解消ため、大勢の市民の輪に入ることができない。外出自粛要請が出され、出歩く市民が極端に減った。
茨木市長選以外の2020年4月12日執行の注目選挙
当サイトでは茨木市長選以外にも、4月12日執行のその他の注目選挙も掲載している。