任期満了に伴う千葉県一宮町長選挙は5月12日、告示された。投開票は同17日。立候補を届け出たのはともに無所属で、元一宮町議で新人の小林正満氏(60)=自民推薦=、元職の玉川孫一郎氏(74)、再選を目指す現職の馬淵昌也氏(62)の3人。一宮町長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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五輪サーフィン会場の一宮町の釣ケ崎海岸
目次
一宮町長選2020の開票速報・投票率速報・当選予想
小林 正満氏 得票数1879
玉川 孫一郎氏 得票数2353
馬淵 昌也氏〇 得票数2738 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率68.80%
一宮町長選は、現職の馬淵昌也氏が元職と新人の2人を破り、再選を果たした。
【前回2016年一宮町長選の状況】
▽5月15日執行=投票率68.81%
馬淵 昌也氏(58)=新 得票数2820 当選
玉川 孫一郎氏(70)=現 得票数2497
金子 健一氏(58)=新 得票数1663
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽小林 正満氏
①公約や主張=2.5
②経歴=2
③支持基盤=2
=合計6.5P
▽玉川 孫一郎氏
①公約や主張=2
②経歴=2
③支持基盤=2
=合計6.0P
▽馬淵 昌也氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=9.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
一宮町長選挙2020の有権者や投票、一宮町の詳細
5月17日の投票は、7~20時に一宮町内4カ所の投票所で行い、20時40分から「町GSSセンター」で即日開票する。5月11日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は1万389人。
▽一宮町長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2002年5月18日以前に生まれた人
- 2020年2月11日以前に一宮町へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽一宮町長選挙の期日前投票
期 間:5月13日~16日
時 間:8時半~20時
投票所:一宮町役場1階会議室
▽一宮町メモ
位置 | 千葉県の東部にある |
面積 | 22.97㎢ |
隣接 | いすみ市、睦沢町、長生村 |
人口 | 1万2315人(2020年5月1日現在) |
町長報酬 | (月額)78万8000円 |
観光地 | 釣ケ崎海岸(五輪サーフィン会場)、九十九里海岸(海水浴場) |
名産品 | トマト、メロン、ナシ、イチゴ |
有名人 | 森繁和(元プロ野球選手)、あご勇(タレント) |
一宮町長選2020の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇小林 正満(こばやし・まさみつ)氏
生年月日:1959年10月8日
出身地 :千葉県一宮町
出身校 :茂原農高
主な経歴:一宮町議(2期)、会社員
◇玉川 孫一郎(たまがわ・まごいちろう)氏
生年月日:1946年3月8日
出身地 :千葉県一宮町
出身校 :東北大法学部
主な経歴:一宮町長(2期)、千葉県職員
◇馬淵 昌也(まぶち・まさや)氏
生年月日:1957年11月1日
出身地 :横浜市
出身校 :東大文学部
主な経歴:一宮町長(1期)、学習院大教授
一宮町長選挙2020の立候補者の主な公約・政策、主張
▽小林 正満氏
【政策・公約】
- 避難路となる道路や避難山を整備
- スポーツや芸術で子どもたちの個性を伸ばす教育の実現
- 町民にも議会にも広く情報を公開
- 新たな農産物、商品の開発で通年の多様な商品販売の実現
- イベントやサーフィンだけに頼らない魅力づくりで安定的な集客を促進
▽玉川 孫一郎氏
【政策・公約】
- 長期的な海岸整備計画を策定し、魅力的なサーフタウンへ
- 企業向けのサテライトオフィスの整備、テレワークによる働き方創出
- 避難路や避難所見直し、南消防署の建て替えと機能強化
- 一宮中学の校舎の改築、長生病院の産科と小児科を充実させる
- 福祉と医療を充実させた健康長寿のまちづくりの推進
▽馬淵 昌也氏
【政策・公約】
- 商工業、農業、サービス業を観光とさらに結びつけて事業者の所得の安定を図る
- 釣ケ崎海岸で防災拠点も兼ねる「道の駅」の建設を目指し、避難用道路の建設を推進
- サーフィンの経済効果を全町に拡大させる
- 図書館、公園の拡充、歴史資料館を開設
- グリーンラインなど外部と町をつなぐ道路の整備を促進
一宮町長選2020の争点や情勢、予想を解説
一宮町長選の争点は、新型コロナウイルスの感染拡大策、終息後の経済活動などの取り組み。一宮町の釣ケ崎海岸は、今夏開催予定だった東京五輪のサーフィン競技会場にもなっている。感染拡大の影響で、五輪が1年後の2021年夏に延期された。予算をかけて会場の整備、機運醸成をしてきた町にとって、大きな経済活動が来年に持ち越された。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、外出自粛や休業要請なども相次いだ。全国的にも未曽有の経済危機を迎える中、地方自治体にとっても苦戦の状況が続く。まちの魅力をいかに内外に発信し、さらなる付加価値をつけた活性化戦略も一つのカギを握りそうだ。
前回2016年の一宮町長選は、馬淵昌也氏が323票差の接戦で、現職の玉川孫一郎氏を下して初当選した。情勢を予想すると、今回の一宮町長選挙も馬淵、玉川両氏の事実上の一騎打ちとみられる。馬淵氏の1期目は大きな失政もなく、元職の玉川氏の年齢などを総合的に考えると、馬淵氏の再選が濃厚とみられる。
一宮町長選以外の2020年5月17日執行の注目選挙
当サイトでは一宮町長選挙以外にも、5月17日執行のその他の注目選挙も掲載している。