任期満了に伴う長崎県新上五島町長選挙は8月4日、告示された。投開票は同9日。立候補を届け出たのはともに無所属新人で、元長崎県議の馬込彰氏(67)、前新上五島副町長の石田信明氏(65)の2人。新上五島町長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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新上五島町の美しい海
目次
新上五島町長選2020の開票速報・投票率速報・当選予想
馬込 彰氏△ 得票数4441
石田 信明氏〇 得票数7434 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率73.22%=確定
新上五島町長選は、新人の石田信明氏が新人の馬込彰氏を破り、初当選を果たした。
【前回2016年新上五島町長選の状況】
前回の新上五島町長選は2016年8月2日に告示され、現職の江上悦生氏(69)以外に立候補の届け出がなく、無投票で再選を果たした。
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽馬込 彰氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
▽石田 信明氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
新上五島町長選挙2020の有権者や投票、新上五島町の詳細
8月9日の投票は、7~18時(一部投票所で繰り上げ)に新上五島町内65カ所の投票所で行い、20時から「町石油備蓄記念会館」で即日開票する。8月3日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は1万6480人(男7731人、女8749人)。大勢判明は21時半ごろの見通し。
▽新上五島町選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2002年8月10日以前に生まれた人
- 2020年5月3日以前に新上五島町へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽新上五島町長選挙の期日前投票
期 間:8月5日~8日
時 間:8時半~20時
投票所:新上五島町役場
▽新上五島町メモ
位置 | 長崎県の五島列島の中通島と若松島、その周囲の島が町域 |
面積 | 213.99㎢ |
隣接 | ― |
人口 | 1万8586人(2020年7月1日現在) |
町長報酬 | (月額)78万円 |
観光地 | 青砂ケ浦教会、頭ケ島教会(ともに国の重要文化財) |
名産品 | 五島手延べうどん、上五島の塩、椿油 |
有名人 | 岩谷テンホー(漫画家)、永尾亜子(フジテレビアナウンサー) |
新上五島町長選2020の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇馬込 彰(まごめ・あきら)氏
生年月日:1952年3月10日
出身地 :長崎県新上五島町
出身校 :長崎県立上五島高
主な経歴:長崎県議(5期)、旧上五島町議(3期)
長崎県立上五島高卒。旧上五島町議を3期、長崎県議を5期務めた。現在、社会福祉法人長崎友愛会理事を務めている。
◇石田 信明(いしだ・のぶあき)氏
生年月日:1954年10月
出身地 :長崎県新上五島町
出身校 :佐賀大経済学部
主な経歴:新上五島町副町長、町総合政策課長
佐賀大卒業。1978年に旧有川町(現新上五島町)に採用された。2004年の合併後の新上五島町総合製作課長、15年4月に副町長に就任した。
新上五島町長選挙2020の立候補者の主な公約・政策、主張
▽馬込 彰氏
【政策・公約】
- 出産祝い金として100万円を支給
- 子どもの医療費無料化(大学生まで現物支給)
- 高校、大学、専門学校の返済不要の奨学金の創設
- 企業の支援や誘致、公共事業の増大でまちの活性化を図る
- 75歳以上の町民のバス代を無料に
- 世界遺産を活用した観光事業の推進
- 国内外の食品見本市へ積極的に参加
▽石田 信明氏
【政策・公約】
- まちを活性化させて人口減少を食い止める
- 雇用創出で若者の定着を図り、経済の基盤整備を進める
- 災害に強いまちづくりの推進
- 保健医療が充実した安全安心で住みよいまちづくりを進める
- 新型コロナウイルス感染拡大の防止
- 新型コロナウイルスによる経済回復策
- 高齢者が安心して暮らせる施策の実現
新上五島町長選2020の争点や情勢、予想を解説
新上五島町長選の争点は、少子高齢化に伴う人口減少を食い止めるまちの活性化策など。現在の同町の人口は約1万8600人で、旧5町が合併した2004年の約2万7000人から大幅な減少となっている。高齢化率は約42%で長崎県内の上位に位置している。基幹産業は漁業で深刻な後継者不足に陥っている。
新上五島町長選は、現職の江上悦生氏(73)が3月に3選不出馬を表明。これを受け石田信明氏が4月に、馬込彰氏が6月中旬に出馬を表明した。
馬込氏は出馬表明が遅れたものの、町民の約25%がカトリック教徒といわれ、自身もカトリック教徒であり、組織票の取り込みに全力を挙げる。石田氏は200近くの建設業、水産業関連団体から推薦を取り付けた。支持基盤を確実に固めた選挙戦を展開している。
情勢を予想すると、経済・産業関連団体の強固な組織票を固めた石田氏が優位な選挙戦を展開している。これを追うのが馬込氏だ。投票日当日の浮動票の行方も、当落の大きなカギを握っているといえそうだ。
新上五島町長選以外の2020年8月9日執行の注目選挙
当サイトでは新上五島町長選以外にも、8月9日執行のその他の注目選挙も掲載している。