任期満了に伴う大阪府箕面(みのお)市長選挙は8月16日、告示された。投開票は同23日。立候補を届け出たのはいずれも新人で、大阪維新の会で元大阪府議の上島一彦氏(62)、元大阪府職員の住谷昇氏(73)=共産推薦=、音楽塾経営の服部修氏(46)=NHKから国民を守る党(N国)推薦=の3人。箕面市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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目次
箕面市長選2020の開票速報・投票率速報・当選予想
上島 一彦氏◎ 得票数41180 当選
住谷 昇氏 得票数 8468
服部 修氏 得票数 1993
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率49.34%
箕面市長選は、新人の上島一彦氏が新人の住谷昇、服部修両氏を破り、初当選を果たした。
【前回2016年箕面市長選の状況】
▽8月21日執行=投票率46.30%
倉田 哲郎氏(42)=現 得票数39787 当選
住谷 昇氏(69)=新 得票数 9327
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽上島 一彦氏
①公約や主張=4
②経歴=3.5
③支持基盤=3.5
=合計11.0P
▽住谷 昇氏
①公約や主張=1
②経歴=2.5
③支持基盤=1
=合計4.5P
▽服部 修氏
①公約や主張=1
②経歴=1.5
③支持基盤=1
=合計3.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
箕面市長選挙2020の有権者や投票、箕面市の詳細
8月23日の投票は、7~20時に箕面市内38カ所の投票所で行い、21時10分から「第一総合運動場市民体育館(スカイアリーナ)」で即日開票する。8月15日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は11万1187人。
▽箕面市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2002年8月24日以前に生まれた人
- 2020年5月15日以前に箕面市に転入届を出し、引き続き住所がある人
▽箕面市長選挙の期日前投票
期 間:8月17日~22日
時 間:8時半~20時
投票所:4カ所
- 箕面市役所別館6階会議室
- 豊川支所
- 平尾会館(箕面駅前)=6時半~22時
- みのお市民活動センター(9~21時)
▽箕面市メモ
市長 | 倉田 哲郎(3期) |
位置 | 大阪府の北西部にある |
面積 | 47.90k㎡ |
隣接 | 池田、豊中、吹田、茨木各市、豊能町/兵庫県川西市 |
人口 | 13万5752人(2020年7月末現在) |
議員報酬 | (月額)議長72.0万円、副議長66.0万円、議員61.0万円 |
観光地 | 箕面滝、箕面公園 |
名産品 | ビワ、クリ、ユズ |
有名人 | 竜雷太(俳優)、鈴木杏樹(女優)、畠田理恵(女優) |
箕面市長選2020の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇上島 一彦(うえしま・かずひこ)氏
生年月日:1958年7月14日
出身地 :大阪府箕面市
出身校 :早大
主な経歴:大阪府議(4期)、大阪維新の会府議団政調会長
早大を卒業。2000年の箕面市議選で初当選し、04年に再選した。07年に大阪府議選に立候補して初当選。11年に再選、15年に3選、19年に4選を果たした。
◇住谷 昇(すみたに・のぼる)氏
生年月日:1947年7月26日
出身地 :奈良県川上村
出身校 :関西大経済学部(2部)
主な経歴:大阪府職員
関西大を卒業。大阪府職員に採用され、主に土木部職員として勤務した。退職後は市民団体「みどりとくらしをまもるみんなの革新箕面をつくる会」代表委員を務める。
◇服部 修(はっとり・おさむ)氏
生年月日:1974年5月25日
出身地 :長野市
出身校 :東京成徳大人文学部
主な経歴:ミュージシャン、音楽塾経営
東京成徳大を卒業。大阪市を拠点に音楽活動を続けた。現在は音楽塾の経営をしている。7月の東京都知事選は立候補22人中13番目(5453票)で敗れている。
箕面市長選挙2020の立候補者の主な公約・政策、主張
▽上島 一彦氏
【政策・公約】
- 市長報酬2割削減し、退職金ゼロで身を切る改革の実現
- 市議と府議20年の経験を生かし、倉田市政の優れたところを継承
- 大阪都構想の実現で消防や水道行政の広域化を図り、サービス向上へ
- 新型コロナウイルス対策は、吉村知事と連係強化を図り、有効手段を講じる
- 地域医療の核となる市立病院の将来像を早期に策定
▽住谷 昇氏
【政策・公約】
- 箕面市独自の新型コロナウイルスのPCR検査の実施
- 感染症対策のため、箕面市に保健所を復活させる
- 箕面市立病院へ補助金を復活させる
- 北急延伸に伴う関連事業のコンパクト化
- 国保料を年間1万円引き下げる
▽服部 修氏
【政策・公約】
- NHKなどの個別訪問の禁止などの条例を制定
- 北大阪急行線の工事遅延の調査
- 箕面グリーンロードの無料化
- 市民へ必要な生活支援を実施
- 箕面市民病院の改革
箕面市長選2020の争点や情勢、予想を解説
箕面市長選は、現職の倉田哲郎氏(46)が4選不出馬を表明。これに伴い、上島一彦、住谷昇、服部修の新人3氏による三つどもえと戦なった。倉田市政の後継候補としての位置づけが上島氏。現市政からの刷新を目指すのが、住谷、服部両氏という選挙戦の構図になっている。これが選挙戦の争点の一つになっている。
上島一彦氏は、箕面市議と大阪府議を合わせて20年間の議員歴がある、住谷昇氏は前回2016年箕面市長選に出馬し、倉田氏の得票数の約4分の1以下で大敗を喫している。服部氏は今年7月の東京都知事選に出馬し、立候補者22人中13番目の5453票で同じく大敗している。
箕面市では市立病院の健全経営に向けた施策の取り得組みも重要な課題。延伸が遅れている北大阪急行線の工事など、有権者にとって関心の高いテーマになる。新型コロナウイルス感染症対策の徹底、落ち込んだ経済回復策も緊急性の高い課題だ。これらの諸課題に対して、各候補がどのように具現化していくのか注目される。
情勢を予想すると、上島一彦の初当選が有力。大阪維新の会公認で全面的な支援を受け、市内のほぼ全ての組織票を固めている。吉村洋文大阪府知事との連携の強さをアピールしており、選挙戦は終始、圧倒的な優勢を保ちながら展開していた。住谷昇、服部修両氏と圧倒的な得票差で初当選するとみられる。
箕面市長選以外の2020年8月23日執行の注目選挙
当サイトでは箕面市長選以外にも、8月23日執行のその他の注目選挙も掲載している。