任期満了に伴う青森市選挙は10月25日、告示された。投開票は11月1日。立候補を届け出たのは、無所属で再選を目指す現職の小野寺晃彦氏(45)、共産党公認の新人で党東青地区委員会常任委員の石田功氏(68)の2人。青森市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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青森ベイブリッジ
目次
青森市長選2020の開票速報・投票率速報・当選予想
小野寺 晃彦氏◎ 得票数71738 当選
石田 功氏 得票数14123
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率36.43%
青森市長選は、現職の小野寺晃彦氏が新人の石田功氏を破り、再選を果たした。
【前回2016年青森市長選の状況】
▽11月27日執行=投票率48.78%
小野寺 晃彦氏(41)=新 得票数64218 当選
渋谷 哲一氏(55)=新 得票数31156
横山 北斗氏(53)=新 得票数22526
穴水 玲逸氏(64)=新 得票数 1466
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽小野寺 晃彦氏
①公約や主張=4
②経歴=3.5
③支持基盤=5
=合計12.5P
▽石田 功氏
①公約や主張=2.5
②経歴=1.5
③支持基盤=1
=合計5.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
青森市長選挙2020の有権者や投票、青森市の詳細
11月1日の投票は、7~20時(一部投票所出繰り上げ)に青森市内110カ所の投票所で行い、即日開票する。10月24日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は24万779人。
▽青森市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2002年11月2日以前に生まれた人
- 2020年7月24日以前に青森市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽青森市長選挙の期日前投票
期 間:10月26日~31日
時 間:8時半~20時
投票所:7カ所
- アウガ6階会議室
- 青森市役所浪岡庁舎2階中会議室
- イオン青森店3階会議室(10~20時)
- 青森県立保健大(27日、10~18時)
- 青森中央学院大(28日、11~19時)
- 青森公立大(29日、10時半~18時半)
- 青森大(30日、11~18時)
▽青森市メモ
位置 | 青森県の中央にある県庁所在地の中核市 |
面積 | 824.61㎢ |
隣接 | 黒石、五所川原、十和田、平川各市、平内、藤崎、板柳、七戸各町、蓬田村 |
人口 | 26万1327人(2020年10月1日現在) |
市長報酬 | (月額)85万円=減額措置中 |
観光地 | 八甲田山、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸、合浦公園、浅虫温泉 |
名産品 | 味噌カレー牛乳ラーメン、フジツボ |
有名人 | 斉藤里恵(筆談ホステス著者)、棟方志功(版画家)、新山千春(タレント) |
青森市長選2020の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇小野寺 晃彦(おのでら・あきひこ)氏
生年月日:1975年7月25日
出身地 :青森市
出身校 :東大経済学部
主な経歴:青森市長(1期)、総務省官僚
1999年3月に東大を卒業後、同年4月に自治省(現総務省)に採用される。宮崎市財務部長、愛知県総務部財務課長などを歴任。16年に当時の鹿内博市長が三セク事業の経営破綻の責任を取って辞任。これに伴う青森市長選に初出馬して当選した。
◇石田 功(いしだ・いさむ)氏
生年月日:1952年
出身地 :青森市
出身校 :青森工高
主な経歴:共産党役員
青森工高を卒業後、北海道内の自動車メーカーに勤務。民主青年同盟東青地区委員長、青森民主商工会事務局長などを歴任した。
青森市長選挙2020の立候補者の主な公約・政策、主張
▽小野寺 晃彦氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス対策として、医療検査体制の充実
- 新型コロナの第2波、第3波に対応した地域外来、PCR検査センターの開設
- 青森操車場跡地に防災拠点も兼ねる体育施設(アリーナ)を整備
- 青森駅、新青森駅周辺の再開発を促進
- 市内各所への流雪溝の整備を加速させる
- 地域移住やテレワークによる企業進出の支援
- 全小中学校へパソコンを1人1台整備
- 浅虫温泉駅のエレベーター設置を実現
- 市営バスのキャッシュレス化を促進
- 耐震性に乏しい福祉館を段階ごとに建て替える
▽石田 功氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス対策として、売り上げが2割減の全事業者に20万円給付
- 青森操車場跡地のアリーナ建設を凍結
- アリーナ建設の事業費をコロナ対策に充当する
- 市民負担を減らすため、国保税の軽減措置を講じる
- 学教給食の無償化を実現
- 子育て支援策をさらに拡充へ
- 教育環境の充実を図るため、20人学級を実現させる
- 同性同士の権利を認める「パートナーシップ条例」を制定
- 市民が主役の青森市政の構築
- 意見の相違で排除することがない市政を構築
青森市長選2020の争点や情勢、予想を解説
青森市長選の争点は、感染拡大が続く新型コロナウイルス感染症対策、これに伴う経済回復策など。感染防止の具体的な施策、落ち込んだ市内事業者への支援などについて、有権者の高い関心を集めている。小野寺晃彦氏の1期4年間の市政運営の評価もポイントになる。
小野寺、石田功両氏の政策・公約の相違は、青森操車場跡地に防災拠点も兼ねる体育施設(アリーナ)の整備をめぐる点。小野寺氏は推進の立場で、石田氏が事業計画を凍結して、予算を新型コロナ対策に回すべきと主張している。
青森市長選の情勢を予想すると、小野寺氏の再選が確実とみられている。1期4年間の市政運営では目立った失政もなく、一定の評価を得ている。市内の経済団体を中心とした組織票も一定数押えている。早期に当確が出る可能性も高い。
青森市長選以外の2020年11月1日執行の注目選挙
当サイトでは青森市長選以外にも、11月1日執行のその他の注目選挙も掲載している。