任期満了に伴う大阪府阪南市長選挙は10月25日、告示された。投開票は11月1日。立候補を届け出たのは、再選を目指す大阪維新の会の現職の水野謙二氏(66)、無所属の新人で会社社長の林幹也氏(46)の2人。阪南市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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せんなん里海公園の夕景(阪南市観光協会HPから)
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目次
阪南市長選2020の開票速報・投票率速報・当選予想
水野 謙二氏〇 得票数12762 当選
林 幹也氏 得票数 2047
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率34.04%
阪南市長選は、現職の水野謙二氏が新人の林幹也氏を破り、再選を果たした。
【前回2016年阪南市長選の状況】
▽10月30日執行=投票率51.04%
水野 謙二氏(62)=新 得票数11150 当選
福山 敏博氏(66)=新 得票数 7050
吉羽 美華氏(36)=新 得票数 5445
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽水野 謙二氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽林 幹也氏
①公約や主張=2.5
②経歴=2
③支持基盤=1.5
=合計6.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
阪南市長選挙2020の有権者や投票、阪南市の詳細
11月1日の投票は、7~20時に阪南市内22カ所の投票所で行い21時から「阪南市総合体育館」で即日開票する。10月24日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は4万5770人。
▽阪南市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2002年11月2日以前に生まれた人
- 2020年7月24日以前に阪南市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽阪南市長選挙の期日前投票
期 間:10月26日~31日
時 間:8時半~20時
投票所:阪南市役所1階(選挙管理委員会事務職)
▽阪南市メモ
位置 | 大阪府の南西部にある |
面積 | 36.17㎢ |
隣接 | 泉南市、岬町/和歌山県和歌山、岩出両市 |
人口 | 5万3282人(2020年9月末現在) |
市長報酬 | (月額)85万円 |
観光地 | せんなん里海公園、わんぱく王国、熊野街道 |
名産品 | 地酒、タマネギ |
有名人 | たむらけんじ(お笑いタレント、実業家) |
阪南市長選2020の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇水野 謙二(みずの・けんじ)氏
生年月日:1954年5月22日
出身地 :大阪府貝塚市
出身校 :龍谷大大学院
主な経歴:阪南市長(1期)、阪南市職員
1978年3月に日本福祉大を卒業。82年に旧阪南町(現阪南市)役場に採用される。91年に阪南市となり、保健福祉部長、市民部長、教育委員会参与などを歴任し、12年に退職した。同年、龍谷大大学院を修了。16年の阪南市長選で初当選を果たした。
◇林 幹也(はやし・よしなり)氏
生年月日:1974年4月6日
出身地 : ―
出身校 :桃山学院大経済学部
主な経歴:会社社長
桃山学院大を卒業。大阪市内で害獣駆除を手がける「誠馬」社長、ビープレイス和歌山の代表社員を務める。2017年の阪南市議選(定数14)は自由党公認で出馬したが、19人の立候補者中16番目の得票となる533票で落選した。
阪南市長選挙2020の立候補者の主な公約・政策、主張
▽水野 謙二氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染拡大を抑え、まちの活性化を推進
- 市長報酬20%のカット
- 退職金と市長交際費ゼロ
- 市役所の窓口業務をスリム化など職員定員の管理計画の見直し
- 歳入の確保として、民間の活力導入
- 未利用地などの有効活用
- 命と暮らしを守る地域共生社会の実現
- 広域行政を着実に推進
- 住民自治、公民協働などを推進
- 地域福祉条例の生成
▽林 幹也氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染症、災害対策の防止策を図る
- 市の財政破綻を食い止める
- 事業仕分けを断行し、無駄をなくして市民に還元
- 職員育成強化や職員給与体系の見直しを図る
- 中長期計画として、必要な行政情報のオンライン化
- 監査請求返金に対する報酬支払い条例の制定
- 市有地の有効活用や企業誘致で雇用を促進
- 廃校を有効活用し、民泊を推進
- 公共交通機関の充実を図る
- 市の指定ごみ袋を半額化
阪南市長選2020の争点や情勢、予想を解説
阪南市長選の争点は、世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の防止作、感染拡大に伴う市内経済の回復策。少子高齢化に伴う人口減少を食い止めるまちの活性化策、子育て支援の拡充も、有権者が大きな関心を寄せる。加えて、行財政改革や産業振興なども重要なテーマになる。
阪南市長選の情勢を予想すると、現職の水野謙二氏がリードしているとの観測が強い。市内の商工業関連の組織票を固め、組織力を生かした選挙戦を展開している。林幹也氏は民間の経営者の視点で、市の財政悪化を懸念。現市政の反対票をどこまで取り込めるかが勝敗のカギとなる。
阪南市長選以外の2020年11月1日執行の注目選挙
当サイトでは阪南市長選以外にも、11月1日執行のその他の注目選挙も掲載している。