任期満了に伴う愛知県岩倉市長選挙は1月17日、告示された。投開票は同24日。立候補を届け出たのはともに無所属で、再選を目指す現職の久保田桂朗(かつらお)氏(59)=自民、公明推薦=と、新人で広告代理業の塚崎海緒(みお)氏(40)の2人。岩倉市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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五条川の桜並木
目次
岩倉市長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
久保田 桂朗氏〇 得票数9247 当選
塚崎 海緒氏 得票数3147
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率32.94%=確定
岩倉市長選は、現職の久保田桂朗氏が新人の塚崎海緒氏を破り、再選を果たした。
【前回2017年の岩倉市長選の状況】
前回の岩倉市長選は2017年1月15日に告示され、久保田桂朗氏(55)以外に立候補の届け出がなく、無投票で初当選を決めた。
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽久保田 桂朗氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3.5
=合計9.5P
▽塚崎 海緒氏
①公約や主張=3
②経歴=1
③支持基盤=1
=合計5.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
岩倉市長選挙2021の有権者や投票、岩倉市の詳細
1月24日の投票は、7~20時に岩倉市内の各投票所で行い、21時から「岩倉市総合体育文科センター アリーナ」で即日開票する。1月16日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は3万8621人。
▽岩倉市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年1月25日以前に生まれた人
- 2020年10月16日以前に岩倉市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽岩倉市長選挙の期日前投票
期 間:1月18日~23日
時 間:8時半~20時
投票所:岩倉市役所2階会議室1
▽岩倉市メモ
位置 | 愛知県の北西部にある |
面積 | 10.47㎢ |
隣接 | 一宮、江南、小牧、北名古屋各市 |
人口 | 4万8055人(2021年1月1日現在) |
市長報酬 | (月額)98万9000円 |
観光地 | 岩倉市史跡公園、五条川の桜並木 |
名産品 | 名古屋コーチン、岩倉焼きそば、ひきずり(名古屋コーチンのすき焼き) |
有名人 | 三浦洋一(俳優) |
岩倉市長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇久保田 桂朗(くぼた・かつらお)氏
生年月日:1961年5月23日
出身地 :愛知県岩倉町(現岩倉市)
出身校 :愛知工大工学部
主な経歴:岩倉市長(1期)、岩倉市副市長
1984年3月に愛知工大を卒業し、同年4月に愛知県小牧市に採用された。2013年7月から16年11月まで岩倉市副市長を務めた。2017年1月告示の岩倉市長選で自民、公明の推薦を受けて無投票で初当選した。
◇塚崎 海緒(つかざき・みお)氏
生年月日:1980年12月2日
出身地 :愛知県北名古屋市
出身校 :不明
主な経歴:広告代理業
広告代理店勤務を経て、2011年に独立。
岩倉市長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽久保田 桂朗氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種体制の整備
- 新型コロナウイルス感染症の相談支援体制の充実
- 子ども医療費助成を18歳年度末まで拡大
- 北小や曽野小で放課後児童クラブ開設
- 子育てや出産の支援、子どもの居場所づくり
- 五条川小学校西の道路の名神高速道から北へ延伸
- 市民や地域、関係機関と連携し、五条川桜並木の再生
- 市民、民間企業、公共団体などとのマルチパートナーシップ強化
- 行財政改革、職員の意識改革、デジタル改革などのさらなる推進
- 次世代に課題な負担をかけない身の丈にあった行政経営
▽塚崎 海緒氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染症の影響で収入減の生活困窮家庭に1人3万円支給
- 新型コロナウイルス感染症の影響で倒産危機の事業者を支援
- 新型コロナウイルス感染症のPCR検査を希望者全員に補助
- 新型コロナウイルス感染症で進学を断念しないような学費支援の創出
- 任期4年間の市長給与50%カットで3300万円以上を削減
- 市政50周年記念イベントなど、不要不急のイベントを即中止してコロナ対策へ
- 図書館、市民プラザを移設し、宅地として有効活用
- 学校給食費の無償化
- 保育園は小規模で点在させるよう統廃合の見直し
- 温水プールなどの健康施設の整備
岩倉市長選2021の争点や情勢、予想を解説
岩倉市長選の争点は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う対策、経済回復策など。子育て支援の拡充なども関心の高いテーマになる。愛知県内に新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発出されるなど、密を避けながら通常の市長選とは大きく異なった戦いを各候補が繰り広げている。
今回の岩倉市長選は、8年ぶりの選挙戦となった。前回無投票で初当選した久保田桂朗氏は、政党推薦を受け、自民系の市議会最大会派を中心に支持している。市内の商工系団体が支持するなど、組織票の大半を固めている。1期4年間の市政運営は手堅い印象で支持層が広範囲にわたっている。
新人の塚崎海緒氏は、子育て世代を中心に政策を訴えている。市民運動を展開し、より市民の目線に立った政策・公約を中心に支持層の拡大や浸透を狙っている。2019年の愛知県議選(定数2、岩倉市区)でも立候補し、現職との一騎打ちに臨んだ。結果は4000票近くの差をつけられて敗れている。
情勢を予想すると、久保田桂氏の再選が有力となっている。現職の利点に加え、新型コロナウイルス感染拡大が続き、市政の継続を臨む市民の声が高まっている。緊急事態時とあって、一定の政治経験者が大きな選挙戦の大きなアドバンテージになっていることは間違いない。
岩倉市長選以外の2021年1月24日執行の注目選挙
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