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新人3氏が立候補
任期満了に伴う島根県松江市長選挙は4月11日、告示された。投開票は同18日。立候補を届け出たのはいずれも新人で、無所属で元日本政策投資銀行松江事務所長の上定昭仁氏(48)=自民、公明、国民民主推薦=、共産党公認で元松江市議の吉儀敬子氏(70)、無所属で元松江市議の出川桃子氏(43)の3人。現職の松浦正敬氏(73)は4期目で退任する。松江市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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松江市長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
【2021年の松江市長選の立候補者】
上定 昭仁氏〇 得票数61534 当選
吉儀 敬子氏 得票数30426
出川 桃子氏 得票数 5974
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率60.24%
松江市長選は、新人の上定昭仁氏が新人2氏を破り、初当選を果たした。
【前回2017年の松江市長選の状況】
▽4月16日執行=投票率57.66%
松浦 正敬氏(69)=現 得票数63453 当選
山崎 泰子氏(55)=新 得票数29414
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽上定 昭仁氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3.5
=合計9.0P
▽吉儀 敬子氏
①公約や主張=2
②経歴=2.5
③支持基盤=1.5
=合計6.0P
▽出川 桃子氏
①公約や主張=2
②経歴=2.5
③支持基盤=2
=合計6.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
松江市長選挙2021の有権者や投票、松江市の詳細
4月18日の投票は、7~20時(一部投票所で繰り上げ)に松江市内の各投票所で行い、21時から「くにびきメッセ」で即日開票する。4月10日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は16万7420人(男7万9504人、女8万7916人)。
▽松江市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年4月19日以前に生まれた人
- 2021年1月10日以前に松江市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽松江市長選挙の期日前投票
期 間:4月12日~17日
時 間:8時半~20時
投票所:10カ所
- 松江市役所本庁2階集会室
- 鹿島公民館1階部屋「恵比寿」
- 島根支所1階101会議室
- 美保関支所2階201会議室
- 八雲支所1階会議室
- 玉湯支所1階ロビー
- 宍道公民館小会議室
- 八束支所1階会議室
- 東出雲支所1階情報公開室
- イオン松江ショッピングセンター新館1階吹き抜け広場(9~20時)
▽松江市メモ
位置 | 島根県の東部にあり、県庁所在地の中核市 |
面積 | 572.99㎢ |
隣接 | 雲南、出雲、安来各市/鳥取県境港市 |
人口 | 19万9889人(2021年3月末日現在) |
市長給与 | (月額)97万2000円(減額中) |
観光地 | 松江城、出雲玉作史跡公園、玉造温泉、宍道湖、美保関灯台 |
名産品 | 宍道湖産のシジミ、和菓子、出雲そば |
有名人 | 錦織圭(プロテニス選手)、佐野史郎(俳優) |
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松江市長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇上定 昭仁(うえさだ・あきひと)氏

(引用・本人のSNS)
生年月日:1972年12月6日
出身地 :島根県松江市
出身校 :九大法学部
主な経歴:日本政策投資銀行松江事務所長、旧建設省大臣官房政策課
◇吉儀 敬子(よしぎ・けいこ)氏

(引用・httpomuratoshinari.blog10.fc2.com)
生年月日:1951年1月
出身地 :島根県松江市
出身校 :名古屋市立保育短大
主な経歴:松江市議(2期)、東出雲町議(7期)、保育士
◇出川 桃子(でがわ・ももこ)氏

(引用・本人のSNS)
生年月日:1978年1月7日
出身地 :東京都調布市
出身校 :成蹊大法学部
主な経歴:松江市議(1期)、自民党松江支部副幹事長
松江市長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽上定 昭仁氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルスのワクチン接種の迅速化
- 新型コロナウイルスのワクチン接種のドライブスルー方式の導入
- 新型コロナウイルス禍で疲弊する中小企業、個人事業主を守る
- コミュニティーバス、デマンドバスなど地域の実情に即した交通手段の確立
- 中学3年生までの医療費無償化を検討
- お年寄りや障害者の得手や特技を生かし、仕事のマッチングを図る
- 稼ぐ農林水産業を実現させ、販路開拓のトップセールスを行う
- 「みらい社会対応ラボ」を設立し、少子高齢化に対する産学官金の連携強化
- 新たな産業創出に向けた山陰の「イノベーションコミュニティー」の創出
- 郷土のスポーツチームをさらに盛り上げる
▽吉儀 敬子氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染症で困っている人に直接支援
- 新型コロナウイルス感染症の封じ込めへ大規模検査の実現
- 中学卒業までの通院医療費の無料化を実現
- 「当面、原発必要」という市政から、再稼働を許さず、松江のまちを守る
- 消費税5%の減税を目指す
- 75歳以上の医療費の値上げを中止
- 公立病院の再編・統合を撤回
- 学費の半減を目指す
- 国保や介護保険の負担を軽減
- ジェンダー平等、選択できる夫婦別姓制度を検討
▽出川 桃子氏
【政策・公約】
- 市長報酬を30%カット、退職金を返上
- 150億円の市役所建設を見直し、コロナ禍で苦しむ市民や事業者を支援
- 国や県と連携し、新型コロナワクチン接種を早期に実現
- コンパクトな市役所を実現し、各支所などとITネットで結び、行政サービスに活用
- 島根原発再稼働の是非は、専門家や市民とともにしっかり検証して慎重に対応
- 減災や防災に向けた体制を高度化し、災害に強い松江にする
- 意欲ある若者や女性の起業・創業を積極的に応援
- 企業誘致やUIターンを推進し、松江の活性化につなげる
- 出産、子育て、介護、ひとり親家庭など、みんなで支えて女性を一人にさせない
- 図書館と全天候型の遊び場機能を持つ複合施設の整備
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松江市長選2021の争点や情勢、予想を解説
松江市長選は、旧松江市時代を含む6期続いた現職の松浦正敬氏の引退に伴い、新人3氏が立候補した。争点は新型コロナウイルス対策、それに伴い落ち込んだ市内の経済回復策など。20万人を切った人口減少から、どのように産業振興を図り、雇用創出につなげるのかも有権者にとって関心の高いテーマになる。
全国の都道府県庁所在地で唯一、立地する原発の島根原子力発電所の再稼働の是非も大きな問題として立ちはだかる。地方都市の抱える脱原発か推進かについても、重要な問題となる。再生可能エネルギーの推進なども含めて、各候補が活発な議論を展開している。
情勢を予想すると、政党推薦を得ている上定昭仁氏が着実に組織票を固め、選挙戦を優位に進めている。政投銀出身で経済にも熟知しており、地元経済界にも大きなネットワークがある。出川桃子氏は、前回2017年の松江市議選で新人ながら4000の得票でトップ当選を果たした。無党派層を含めて、どこまで上定氏に迫るかがポイントになりそうだ。
松江市長選以外の2021年4月18日執行の注目選挙
当サイトでは松江市長選以外にも、4月18日執行のその他の注目選挙も掲載している。