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現職と新人3人が立候補
任期満了に伴う静岡県島田市長選挙は5月16日、告示された。投開票は同23日。立候補を届け出たのはいずれも無所属で、元情報通信研究機構上席研究員で新人の土屋昌弘氏(60)、3選を目指す現職の染谷絹代氏(66)=公明推薦=、元島田市議会議長で新人の福田正男氏(68)の3人。島田市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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島田市長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
土屋 昌弘氏△ 得票数16050
染谷 絹代氏〇 得票数30202 当選
福田 正男氏 得票数 3383
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率62.29%
島田市長選は、現職の染谷絹代氏が新人2氏を破り、3選を果たした。
【前回2017年島田市長選の状況】
▽5月21日執行=投票率64.07%
染谷 絹代氏(62)=現 得票数27604 当選
大池 幸男氏(61)=新 得票数12881
青山 真虎氏(39)=新 得票数11151
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽土屋 昌弘氏
①公約や主張=3
②経歴=2
③支持基盤=2.5
=合計7.5P
▽染谷 絹代氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽福田 正男氏
①公約や主張=2
②経歴=2.5
③支持基盤=2
=合計6.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
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島田市長選挙2021の有権者や投票、島田市の詳細
5月23日の投票は、7~20時(一部投票所で繰り上げ)に島田市内30カ所の投票所で行い、21時10分から「島田市総合スポーツセンター(ローズアリーナ)」で即日開票する。5月15日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は8万1547人(男3万9797人、女4万1750人)。
▽島田市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年5月24日以前に生まれた人
- 2021年2月15日以前に島田市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽島田市長選挙の期日前投票
期 間:5月17日~22日
時 間:8時半~20時
投票所:3カ所
- 島田市役所会議棟
- 金谷公民館
- 島田市役所川根支所
▽島田市メモ
位置 | 静岡県の中部にある |
面積 | 315.70㎢ |
隣接 | 静岡、浜松、藤枝、掛川、菊川、牧之原、焼津各市、吉田、川根本、森町各町 |
人口 | 9万7342人、3万8626世帯(2021年4月30日現在) |
市長報酬 | (月額)87万円 |
観光地 | 島田市ばらの丘公園、茶の都ミュージアム(旧お茶の郷) |
名産品 | 志戸呂焼(しとろやき)、若竹鬼乙女特別純米酒、お茶羊羹 |
有名人 | 岸本加世子(女優)、別所哲也(俳優) |
島田市長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇土屋 昌弘(つちや・まさひろ)氏
生年月日:1960年
出身地 :静岡県島田市
出身校 :東大大学院修了
主な経歴:情報通信研究所上席研究員、東大助教授
◇染谷 絹代(そめや・きぬよ)氏
生年月日:1954年7月5日
出身地 :福島県いわき市
出身校 :放送大
主な経歴:島田市長(2期)、島田市教育委員長、静岡県男女共同参画センター理事
◇福田 正男(ふくだ・ただお)氏
生年月日:1953年5月
出身地 :宮城県
出身校 :日大
主な経歴:不動産会社役員、島田市議(4期)、島田市議会議長
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島田市長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽土屋 昌弘氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染症対策を推進
- 医療と福祉の充実を図り、誰もが安心して暮らせるまちづくりを実現
- どこよりも安心して学びと子育てができる環境を整える
- 産業の活性化で安定した地元雇用の創出を目指す
- 誰もが利用できるデジタル技術の普及を促進
- 地域公共交通を立て直す
- 災害対策の徹底を推進
- 市民と地域に寄りそう行政を目指す
- 大井川の水資源や環境を保全
- 地域の歴史や風土を尊重し、文化・イベント、スポーツを応援
▽染谷 絹代氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染症対策の徹底
- 島田市立総合医療センターの医師の確保など医療体制の充実を図る
- 官民連携手法を用いて、旧金谷庁舎跡地の整備を推進
- 災害時の復興拠点となる市役所庁舎の建て替えと周辺整備を推進
- サテライトオフィスの整備やワーケーションの誘致を進め、移住・定住増を図る
- 六合駅前広場の再開発を進め、利便性の向上と混雑を解消
- 農林業の担い手確保、農林業の基盤整備を推進
- 仕事と子育ての両立ができるよう女性の職場環境の整備
- 小・中学校の児童・生徒に1人1代のパソコンを整備
- リニア工事に伴う大井川の水量を守る
▽福田 正男氏
【政策・公約】
- 新型コロナのPCR検査を希望者全員が無料で受検できる体制づくり
- コロナ禍で売り上げ減少事業者に10万円の家賃補助を実施
- 新たな市役所本庁舎を含め、公共施設の木造化を推進
- 保育費や学校給食費など子育てに関する費用の無償化
- 地球環境に優しい脱炭素社会の実現へ向けた取り組み
- 全世帯に太陽光パネル設置の補助金を創設
- 金谷駅前通りをSLモニュメントロードに
- 南アルプスの自然保護のため、リニアのトンネル工事に反対
- 基幹産業の茶の輸出拡大に尽力
- バイオマス発電の事業家への取り組み
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島田市長選2021の争点や情勢、予想を解説
島田市長選の争点は、新庁舎建設の是非や新型コロナウイルス感染症対策など。建設に賛成しているのは、財源のある今のうちに建設を進めるとしている現職の染谷絹代氏。福田正男氏も賛成の立場でかつての木都・島田を復活のため、木造の建設を掲げている。一方で反対しているのは土屋昌弘氏で、新庁舎建設の財源を新型コロナ対策にあてるべきと主張している。
島田市長選は保守分裂の構図になっている。現職の染谷氏には公明党に加え、自民党の地元2支部が推薦している。土屋氏には自民党の1支部が推薦する。地元の自民党3支部で推薦が分かれている。地元の党内調整がうまくいかなかったとみられる。得票数にどのような影響を与えるのか関心が高まっている。
情勢を予想すると、現職の染谷絹代氏がリードかと思われる。組織票を底堅くまとめており、新型コロナ対策の継続した陣頭指揮を願う有権者の声も少なくない。土屋氏は知名度不足をどのように解消するかが課題。選挙戦は染谷、土屋両氏の事実上の一騎打ちになる公算も大きくなっている。
島田市長選以外の2021年5月23日執行の注目選挙
当サイトでは島田市長選以外にも、5月23日執行のその他の注目選挙も掲載している。