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現職と新人の一騎打ち
任期満了に伴う静岡県伊東市長選挙は5月16日、告示された。投開票は同23日。立候補を届け出たのはともに無所属で、再選を目指す現職の小野達也氏(58)、新人でフィットネススタジオ経営の石島明美氏(53)の2人。伊東市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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温泉地「伊東」と遠くに見える初島
伊東市長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
小野 達也氏〇 得票数16369 当選
石島 明美氏 得票数 9021
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率44.39%
伊東市長選は、現職の小野達也氏が新人の石島明美氏を破り、再選を果たした。
【前回2017年伊東市長選の状況】
▽5月21日執行=投票率53.92%
小野 達也氏(54)=新 得票数17128 当選
佐藤 裕氏(56)=新 得票数15090
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽小野 達也氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽石島 明美氏
①公約や主張=2.5
②経歴=2
③支持基盤=2
=合計6.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
伊東市長選挙2021の有権者や投票、伊東市の詳細
5月23日の投票は、7~20時に伊東市内24カ所の投票所で行い、21時10分から「伊東市立東小学校」で即日開票する。5月15日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は5万9889人(男2万8121人、女3万1768人)。
▽伊東市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年5月24日以前に生まれた人
- 2021年2月15日以前に伊東市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽伊東市長選挙の期日前投票
期 間:5月17日~22日
時 間:8時半~20時
投票所:4カ所
- 伊東市役所地下会議室
- 伊東ショッピングプラザデュオ2階特設会場(10~18時)
- 宇佐美・八幡野コミュニティセンター 1階児童室(18~21日、8時半~17時)
- 生涯学習センター荻会館 1階会議室(同)
▽伊東市メモ
位置 | 静岡県の最東部にある |
面積 | 124.10㎢ |
隣接 | 熱海、伊豆、伊豆の国各市、東伊豆町 |
人口 | 6万7344人,35486世帯(2021年4月30日現在) |
市長報酬 | (月額)83万5000円 |
観光地 | 伊東温泉、宇佐美温泉、城ケ崎海岸、道の駅伊東マリンタウン |
名産品 | 干物、みかん、プリン、ワサビ |
有名人 | 志茂田景樹(作家)、杉本英世(プロゴルファー) |
伊東市長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇小野 達也(おの・たつや)氏
生年月日:1963年2月23日
出身地 :静岡県伊東市
出身校 :静岡県立焼津水産高
主な経歴:伊東市長(1期)、静岡県議(3期)、水産加工会社役員
◇石島 明美(いしじま・あけみ)氏
生年月日:1967年10月7日
出身地 :埼玉県新座市
出身校 :中大文学部
主な経歴:フィットネススタジオ経営、自動車部品メーカー勤務
伊東市長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽小野 達也氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイル感染症対策、経済回復策
- 危険箇所への防犯灯、防犯カメラの設置
- 中学入学時の物品購入費助成、高校生や大学生への奨学金制度の拡大
- ユーチューブの「たっちゃんねる」の開設
- 移住者への積極的なフォローアップ
- 幼児用遊具などを完備した公園を整備
- 幼稚園給食の実施
- 70歳以上を対象にしたプレミア率100%のクーポン券の発行
- 若者が魅力を感じ、定住するようなまちづくりを目指す
- 空き家を移住者向けにリフォームして貸し出す事業を推進
▽石島 明美氏
【政策・公約】
- 伊東市を全国一の観光のまちへ
- 市長のトップセールスでまちをPR
- 駅前のにぎわいを創出し、シャッター街化をストップ
- 観光と地元経済の一体的な活性化を実現
- 全国トップレベルの観光資源を生かしたまちづくり
- 災害や疾病等の非常事態に強いまちづくり
- 伊東市で育つ子どもや人々が豊かに暮らせる環境づくり
- 暮らしやすく移住したくなるまちづくりの実現
- 迅速丁寧な気軽に相談できる市役所づくり
- 地元と移住者の壁を取り除き、伊東を一つのチームに
伊東市長選2021の争点や情勢、予想を解説
伊東市長選の争点は、新型コロナウイルス感染症対策、これに伴い落ち込んだ市内経済の回復策などが挙げられる。現職の小野達也氏の1期4年間の市政の評価も有権者に審判される。市政の継続、刷新について市民が判断を下すことになる。
現職の小野達也氏が全域にわたって支持層を拡大。経済団体や商工関連の大型組織票もほぼ固めている。新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐって混乱が生じ、一定の批判票はあるが、限定的という見方だ。世代別の支持も幅広い。
これに対して、無党派層や若者に対し、石島明美氏の政策などがどこまで浸透するかが、得票のカギを握る。現市政の批判票の一定の取り込み、女性票の獲得に期待が持たれる。一方で政治経験がなく、知名度不足がある。
情勢を予想すると、現職の小野氏の再選が有力とみられる。1期4年間で目立った失政もなく、おおむね手堅い手腕との評価も聞かれる。
伊東市長選以外の2021年5月23日執行の注目選挙
当サイトでは伊東市長選以外にも、5月23日執行のその他の注目選挙も掲載している。