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現職と新人の一騎打ち
任期満了に伴う兵庫県三木市長選挙は5月30日、告示された。投開票は6月6日。立候補を届け出たのはともに無所属で、再選を目指す現職の仲田一彦氏(48)=自民、公明推薦=と、元職の薮本吉秀氏(62)の2人。三木市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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伽耶院
三木市長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
仲田 一彦氏〇 得票数20209 当選
薮本 吉秀氏△ 得票数 9740
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率42.70%
三木市長選は、現職の仲田一彦氏が元職の薮本吉秀氏を破り、再選を果たした。
【前回2017年三木市長選の状況】
▽7月2日執行=投票率56.20%
仲田 一彦氏(44)=新 得票数26727 当選
薮本 吉秀氏(58)=前 得票数 9667
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽仲田 一彦氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3.5
=合計9.5P
▽薮本 吉秀氏
①公約や主張=3.5
②経歴=3
③支持基盤=1.5
=合計8.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
三木市長選挙2021の有権者や投票、三木市の詳細
6月6日の投票は、7~20時に三木市内48カ所の投票所で行い、21時20分から「三木山総合公園総合体育館」で即日開票する。5月29日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は6万4422人。
▽三木市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年6月7日以前に生まれた人
- 2021年2月28日以前に三木市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽三木市長選挙の期日前投票
期 間:5月31日~6月5日
時 間:8時半~20時
投票所:2カ所
- 三木市役所本庁舎5階中会議室
- 吉川支所多目的室
▽三木市メモ
位置 | 兵庫県の南部、東播磨地方にある |
面積 | 176.51㎢ |
隣接 | 神戸、三田、加古川、小野、加東各市、稲美町 |
人口 | 7万6030人(2021年4月末現在) |
市長報酬 | (月額)98万円 |
観光地 | 大宮八幡宮、岩壺神社、伽耶院、山田錦の館、竹の湯温泉、観光ぶどう園 |
名産品 | 山田錦(酒米)、山田錦みそ、金物 |
有名人 | 青田昇(元プロ野球選手)、山田ルイ53世(髭男爵、お笑い芸人) |
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三木市長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇仲田 一彦(なかた・かずひこ)氏
生年月日:1972年11月5日
出身地 :兵庫県西脇市
出身校 :京産大法学部
主な経歴:三木市長(1期)、兵庫県議(3期)、衆院議員秘書
◇薮本 吉秀(やぶもと・よしひで)氏
生年月日:1958年11月28日
出身地 :兵庫県三木市
出身校 :大阪大大学院←横浜国大経済学部
主な経歴:三木市長(3期)、兵庫県職員、総務省職員
三木市長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽仲田 一彦氏
【政策・公約】
- 小・中一貫校体制への移行を進める
- 地域資源を生かした体験重視の教育の構築を目指す
- 高校生までの医療費無償化を実現
- 市民生活を守る道路、河川、急傾斜地の対策や公園の整備を推進
- 災害支援先進都市として、社会貢献できる都市づくりを目指す
- 次世代型産業団地を整備して若者の雇用を創出
- 実装中のデマンド交通など三木駅再生に合わせた施策の実現
- 三木金物の海外展開、EC販売などを支援
- 「ゴルフのまち三木」のブランドを生かし、ゴルフ人口の拡大に努める
- 将来への負担を残さないため、5年計画で財政健全化を図る
▽薮本 吉秀氏
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの早期接種
- 最先端のデジタル関連企業の誘致を図り、地場産業との共存を目指す
- 情報関連産業の誘致、同時に地場産業も活性化
- 情報やデジタルを活用し、生民生活の質を向上させる
- 若者が興味をひくような最先端の仕事を創出
- 市長給与を年収1700万円から800万円へカット
- 副市長は2人制から1人制に変更し、年間1400万円を節約
- デマンド型交通の拡充を図る
- 高校生までの医療費無料化
- 大学生らへの市単独の奨学金を拡充し、若者を支援
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三木市長選2021の争点や情勢、予想を解説
三木市長選の焦点は、少子高齢化対策や人口減少を見据えたまちづくり。三木市は神戸市のベッドタウンとして、1970年代から人口が増加。97年の8万8000人をピークに人口減少が続き、現在までに2万2000人が減少した。高齢化率は34%超(3月末時点)で県内でも高い。若者の移住・定住や関係人口増加に向けたまちの活性化策が、有権者にとって関心の高いテーマとなる。
薮本吉秀氏は三木市長だった2017年5月、市と利害関係のある民間業者と飲食した問題に関し、約1年半にわたって虚偽説明を繰り返し、これを認めて辞表を提出。同月の三木市議会では全会一致で同意された。同年7月の出直し市長選に出馬したが、仲田一彦氏にダブルスコア以上の大差で敗れた。
情勢を予想すると、仲田氏の再選が有力となっている。虚偽説明で辞任した薮本氏への不信感の解消には、現状までに至っていないとの見方が大勢を占める。仲田氏の市政運営に対する評価も手堅く、住みやすいまちとして、三木市が全国的にも注目を集め始めている。政党支援に加え、市内の経済関連団体もおおむね仲田氏の1期4年間を好評価している。
三木市長選挙以外の2021年6月6日執行の注目選挙
当サイトでは三木市長選以外にも、6月6日執行のその他の注目選挙も掲載している。