目次
新人4氏が立候補
任期満了に伴う鹿児島県和泊町長選挙は6月21日、告示された。投開票は同27日。立候補を届け出たのはいずれも無所属新人の4氏。元和泊町総務課長の種子島公彦氏(59)、元会社役員の末川国弘氏(73)、飲食店運営会社社長の前(すすめ)登志朗氏(62)、会社社長の中村むつ子氏(57)。和泊町長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。現職の伊地知実利氏(73)4期目で引退する。
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沖永良部島の美しいビーチ
和泊町長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
種子島 公彦氏〇 得票数1927
末川 国弘氏 得票数 267
前 登志朗氏 得票数1972 当選
中村 むつ子氏△ 得票数 119
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率85.38%
和泊町長選は、新人の前登志朗氏が新人3氏を破り、初当選を果たした。
【前回2017年の和泊町長選の状況】
前回の和泊町長選は6月20日に告示され、伊地知実利氏(73)以外に立候補の届け出がなく、無投票で4選を決めた。(年齢は当時)
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽種子島 公彦氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽末川 国弘氏
①公約や主張=2.5
②経歴=1.5
③支持基盤=1.5
=合計5.5P
▽前 登志朗氏
①公約や主張=2.5
②経歴=2
③支持基盤=1.5
=合計6.0P
▽中村 むつ子氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=2
=合計7.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
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和泊町長選挙2021の有権者や投票、和泊町の詳細
6月27日の投票は、7~18時に和泊町内4カ所の投票所で行い、20時から「町防災拠点施設やすらぎ館」で即日開票する。6月21日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は5232人(男2580人、女2652人)。
▽和泊町長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年6月28日以前に生まれた人
- 2021年3月21日以前に和泊町へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽和泊町長選挙の期日前投票
期 間:6月23日~6月26日
時 間:8時半~20時
投票所:和泊町役場結いホール
▽和泊町メモ
位置 | 鹿児島県の南部の沖永良部島東部にある |
面積 | 40.39㎢ |
隣接 | 知名町 |
人口 | 6381人(2021年6月1日現在) |
町長報酬 | (月額)64万6850円 |
観光地 | 沖永良部島、フーチャ、笠石海水浴場 |
名産品 | 沖永良部メークイーン、石川里芋、あおさ |
有名人 | 大山百合香(歌手)、関根大学(俳優) |
和泊町長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇種子島 公彦(たねがしま・きみひこ)氏
生年月日:1962年4月3日
出身地 :鹿児島県和泊町
出身校 :大東文化大経済学部
主な経歴:和泊町役場総務課長、沖永良部高校ボクシング部監督
◇末川 国弘(すえかわ・くにひろ)氏
年 齢:73歳
出身地 :鹿児島県和泊町
出身校 :拓殖大中退
主な経歴:会社役員、会社顧問
◇前 登志朗(すすめ・としろう)氏
生年月日:1958年12月1日
出身地 :兵庫県神戸市
出身校 :鹿児島県立錦江湾高
主な経歴:おきのえらぶ島観光協会長、町商工会理事、沖永良部島鮮魚仲買組合長
◇中村 むつ子(なかむら・むつこ)氏
年 齢:57歳
出身地 :兵庫県神戸市
出身校 :鹿児島女子短大教養学科
主な経歴:会社社長
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和泊町長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽種子島 公彦氏
【主張】
【政策・公約】
- 現在の伊地知町政を継承するとともに進化、発展
- 農業振興
- 新型コロナウイルス対策
- 多様な福祉政策。地域経済の活性化
- 総合交流アリーナ建設の推進や空き家対策。女性が活躍できる環境づくり
▽末川 国弘氏
【主張】
【政策・公約】
- 農作物のブランド化。インターネット販売による農業振興
- 財政改革。インターネット環境の充実
- 沖永良部島内外の英知を集める政策集団となるシンクタンク設立
- 町実験農場の有効活用
- 空港のジェット化による交流人口の増加
▽前 登志朗氏
【主張】
【政策・公約】
- 行財政改革によるコスト削減
- 農作物のブランド力向上
- 産業振興による所得向上
- 町民ニーズにきめ細かに対応できるサービス体制の実現
- 民間発送を生かした町政
▽中村 むつ子氏
【主張】
【政策・公約】
- 農業・漁業・商業を守るための条例制定
- 無農薬農業を推進
- 学校給食を有機野菜にする
- 町総合交流アリーナ建設計画の撤廃
- 環境循環型社会の実現
和泊町長選2021の争点や情勢、予想を解説
和泊町長選は現職の引退に伴い、4氏が乱立する選挙戦になった。和泊町選挙管理委員会によると、記録が残っている1966年以降、4氏の出馬は最多という。和泊町長選の争点は新型コロナウイルス感染症対策、迅速なワクチン接種体制の構築など。総合交流アリーナ建設計画などの財政問題、産業振興やまちの活性化策も争点に挙げられる。
選挙戦の構図は、4期16年続いた現職の伊地知実利氏の町政の継続か刷新か。前町総務課長の種子島公彦氏は町政継承を訴え、アリーナ建設を推進。末川国弘、前登志朗両市は町政の刷新を掲げている。中村むつ子氏はアリーナ計画の撤廃などを打ち出している。有権者にとって町政の方向性は、大きな関心事の一つとなっている。
和泊町長選の情勢を予想すると、種子島氏が優勢との見方が大勢を占める。行政マンとしての長年にわたる町政運営を担っており、町の課題や問題点にも精通している。現職の伊地知氏の支持層が支援に回ることも予想される。ほかの3氏は、反現職票を取り込みたいところだが、得票が分散される可能性が高まり、苦戦する展開になりそうだ。
和泊町長選挙以外の2021年6月27日執行の注目選挙
当サイトでは和泊町長選以外にも、6月27日執行のその他の注目選挙も掲載している。