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現職と新人の一騎打ち
任期満了に伴う東京都国分寺市長選挙は6月27日、告示された。投開票は7月4日。立候補を届け出たのはともに無所属で、新人で元国分寺市職員の立石昌子氏(68)と、3選を目指す現職の井沢邦夫氏(70)=自民、公明、国民民主推薦=の2人。国分寺市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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西国分寺駅付近を走る武蔵野線の電車
【関連記事】
国分寺市長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
立石 昌子氏 得票数21019
井沢 邦夫氏〇 得票数27671 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率47.76%
国分寺市長選は、現職の井沢邦夫氏が新人の立石昌子氏を破り、3選を果たした。
【前回2017年の国分寺市長選の状況】
▽7月2日執行=投票率55.25%
井沢 邦夫氏(66)=現 得票数31518 当選
樋口 満雄氏(67)=新 得票数21336
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽立石 昌子氏
①公約や主張=2.5
②経歴=2.5
③支持基盤=1.5
=合計6.5P
▽井沢 邦夫氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
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国分寺市長選挙2021の有権者や投票、国分寺市の詳細
7月4日の投票は、7~20時に国分寺市内18カ所の投票所で行い、21時から「市民スポーツセンター」で即日開票する。6月26日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は10万6782人(男5万2081人、女5万4701人)。
▽国分寺市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年7月5日以前に生まれた人
- 2021年3月26日以前に国分寺市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽国分寺市長選挙の期日前投票
期 間:6月28日~7月3日
時 間:8時半~20時
投票所:4カ所
- 国分寺市役所(書庫棟会議室)
- いずみホールBホール(28~29日、10~20時)
- ひかりプラザ203・204号室(30~1日、10~20時)
- cocobunjiプラザリオンホール(2~3日、10~20時)
▽国分寺市メモ
位置 | 東京都のほぼ中央の多摩地域中部にある |
面積 | 11.46㎢ |
隣接 | 府中、国立、立川、小平、小金井各市 |
人口 | 12万7553人(2021年6月1日現在) |
市長報酬 | (月額)90万円 |
観光地 | 都立武蔵国分寺公園、姿見の池、都立殿ヶ谷戸庭園 |
名産品 | ブルーベリー、東京うど、司シルエット(イロハモミジ) |
有名人 | 忌野清志郎(ミュージシャン)、土屋礼央(ミュージシャン)、木田優夫(プロ野球コーチ) |
国分寺市長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇立石 昌子(たていし・しょうこ)氏
生年月日:1953年
出身地 :秋田市
出身校 :日大文理学部
主な経歴:国分寺市子育て支援課長、同室長
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◇井沢 邦夫(いざわ・くにお)氏
生年月日:1950年9月15日
出身地 :東京都国分寺市
出身校 :中央大法学部
主な経歴:国分寺市長(2期)、国分寺市議(3期)、科学自然都市協創連会長
国分寺市選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽立石 昌子氏
【政策・公約】
- 学校給食への助成、「子どもの貧困」対策に取り組む
- 「バリアフリー条例」「障がい者差別解消条例」をつくる
- 新型コロナ感染症から市民の命を守ることを最優先に取り組む
- 介護、保育らケア労働者のワクチン接種の早期完了、定期的なPCR検査を行う
- 感染症対策の要となる保健所の増設、都立病院の地方独立行政法人化の中止
- コロナ禍の影響を受けている中小企業等、生活困窮者に支援金を支給
- 市内の発熱外来を充実し、自宅療養しているコロナ感染者に生活物資を支援
- 東京五輪・パラリンピックは、市内での聖火リレーを見直す
- シングルマザー支援、DVやハラスメント対策を強化
- 西国分寺駅東口と恋ケ窪駅東口の再開発を推進
▽井沢 邦夫氏
【政策・公約】
- コロナに打ち勝つ、迅速丁寧な感染症対策の徹底
- 魅力あるまちづくりで、人口と税収の増加を実現
- 普段の行財政改革と民間活力活用で健全財政を実現
- 停滞していたJR国分寺駅北口再開発事業とごみ焼却施設の共同処理を実現
- 分散庁舎からワンストップサービスの新庁舎建設を推進
- 児童・生徒の学びを保障、充実した教育環境を実現
- 切れ目のない子育て支援と待機児童ゼロへ
- 長生きを楽しめる健康なまちへ、高齢者政策を充実
- 障害があってもみんなと楽しく暮らせるまちを実現
- 歴史文化遺産の保全と活用、国分寺ブランドを確立
国分寺市長選2021の争点や情勢、予想を解説
国分寺市長選の争点は、新型コロナウイルス感染症対策、迅速なワクチン接種の体制構築など。子育て支援策の拡充についても、論戦を展開している。立石昌子、井沢邦夫両氏とも、政策・公約の中心に掲げているのは新型コロナ関連。長期化する感染症との闘いに向け、どのような対策を講じるのかも関心の高いテーマだ。
今月中に開催を予定する東京五輪・パラリンピックは、大半の国民が中止や延期を訴える中、政府や都が強行開催の姿勢を崩していない。関係者の感染が確認された聖火リレーに関して、立石氏は明確に反対の意向を明らかにしている。選挙戦の構図は、井沢氏の2期8年の市政運営の評価をめぐり、継続か刷新か。有権者の審判が下される。
情勢を予想すると、井沢氏が優位との見方が大勢を占める。自民、公明推薦で市内の各種団体や保守層の組織票を固めている。少数とみられる支持層とはいえ、国民民主も推薦している。立石氏は共産、社民、諸派の国分寺・生活者ネットワークが支援する。立石氏は知名度不足が否めない。反現市政の対立票をいかに押さえていくかが、票の上積みに必要になってくる。
国分寺市長選挙以外の2021年7月4日執行の注目選挙
当サイトでは国分寺市長選以外にも、7月4日執行のその他の注目選挙も掲載している。