目次
新人5人が立候補
任期満了に伴う兵庫県知事選挙は7月1日、告示された。投開票は同18日。立候補を届け出たのは、いずれも無所属新人の5氏。届け出順に▽音楽塾経営の服部修氏(47)▽元加西市長の中川暢三氏(65)▽元大阪府財務課長の斎藤元彦氏(43)=自民、維新推薦=▽前兵庫県副知事の金沢和夫氏(65)▽元兵庫県議の金田峰生氏(55)=共産推薦=。現職の井戸敏三氏(75)は5期目で引退する。兵庫県知事選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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神戸市の港町の風景
兵庫県知事選挙2021の開票速報・投票率速報・当選予想
【立候補者】
服部 修氏 得票数 46019
中川 暢三氏 得票数140575
斎藤 元彦氏〇 得票数858782 当選
金沢 和夫氏△ 得票数600728
金田 峰生氏 得票数184811
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率41.10%
兵庫県知事選は、新人の斎藤元彦氏が新人4氏を破り、初当選を果たした。
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽服部 修氏
①公約や主張=1.5
②経歴=1.5
③支持基盤=1
=合計4.0P
▽中川 暢三氏
①公約や主張=2
②経歴=2.5
③支持基盤=1.5
=合計6.0P
▽斎藤 元彦氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽金沢 和夫氏
①公約や主張=3
②経歴=3.5
③支持基盤=2
=合計8.5P
▽金田 峰生氏
①公約や主張=1.5
②経歴=2.5
③支持基盤=1.5
=合計5.5P
※候補者のスコアリングは5 段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
【前回2017年の兵庫県知事選挙の状況】
▽7月2日執行=投票率40.86%
井戸 敏三氏(71)=現 得票数944544 当選
勝谷 誠彦氏(56)=新 得票数646967
津川 知久氏(66)=新 得票数148961
中川 暢三氏(61)=新 得票数102919
※年齢は当時
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兵庫県知事選挙2021の有権者や投票、兵庫県の詳細
兵庫県知事選の7月18日の投票は、7~20時(一部地域で繰り上げ)に兵庫県内各投票所で行い、各投票所などで即日開票する。6月30日現在の選挙人名簿登録者数は460万4221人。
▽兵庫県知事選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年7月19日以前に生まれた人
- 2021年3月30日以前に兵庫県に転入届を提出し、引き続き県内に住所がある人
▽兵庫県知事選挙の期日前投票
期 間:7月2日~17日(一部投票所で変更あり)
時 間:8時半~20時(一部投票所で変更あり)
投票所:兵庫県内各所
▽兵庫県メモ
位置 | 日本の近畿地方にある |
面積 | 8400.94㎢ |
隣接 | 京都、大阪両府、鳥取、岡山両県 |
人口 | 544万6455人、241万1665世帯(2021年6月1日現在) |
知事報酬 | (月額)134万円 |
県庁 | 神戸市 |
市町村 | 29市12町 |
区分 | 神戸、阪神南、阪神北、東播磨、北播磨、中播磨、西播磨、丹波、但馬、淡路各地域 |
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兵庫県知事選挙2021の立候補者のプロフィールや主な経歴など
◇服部 修(はっとり・おさむ)氏
生年月日:1974年5月25日
出身地 :長野市
出身校 :東京成徳大
主な経歴:音楽塾経営
◇中川 暢三(なかがわ・ちょうぞう)氏
生年月日:1955年11月30日
出身地 :兵庫県加西市
出身校 :信州大人文学部
主な経歴:大阪市北区長、加西市長(2期)
◇斎藤 元彦(さいとう・もとひこ)氏
生年月日:1977年11月15日
出身地 :神戸市
出身校 :東大経済学部
主な経歴:総務官僚、大阪府財政課長、宮城県財政課長、新潟県佐渡市総合政策監
◇金沢 和夫(かなざわ・かずお)氏
生年月日:1956年7月4日
出身地 :神奈川県藤沢市
出身校 :東大法学部
主な経歴:兵庫県副知事、総務省大臣官房審議官
◇金田 峰生(かねだ・みねお)氏
生年月日:1965年8月25日
出身地 :神戸市
出身校 :日本福祉大
主な経歴:共産党県常任委員、兵庫県議(1期)
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兵庫県知事選挙2021の立候補者の主な主張・政策・公約
▽服部 修氏
【主張】
【政策・公約】
- コロナ禍前の元の生活に戻す
- 「イベルメクチン」を新型コロナの予防、治療薬として普及させる
- 1人10万円の「生活給付金」を支給
- 1人1万円の「タクシークーポン券」も支給
- 兵庫県から日本をまともな国に変えたい
▽中川 暢三氏
【主張】
【政策・公約】
- コロナ対策として「兵庫モデル」を確立して県民の不安を解消
- デジタル地域通貨と新産業で経済を活性化させる
- 減税、国保料の引き下げなど県民の負担を軽減
- 脱炭素社会を10年前倒しで取り組む
- 行財政と議会の徹底改革で県民自治を確立
▽斎藤 元彦氏
【主張】
【政策・公約】
- コロナ禍で「ひょうご4つのゼロ」を実現
- 未来をつくる人材育成をさらに進めていく
- 産業、農林水産、観光を活性化し、県内GDP成長率の全国トップ級を実現
- 住みよい満足度の全国トップクラスを実現
- 防災先進県として、災害に強い県土に向けた施策をさらに進めていく
▽金沢 和夫氏
【主張】
【政策・公約】
- コロナ禍を乗り切り、県内の経済を躍動させる
- 新型コロナ対策を最優先とし、保健・医療・福祉の体制を充実させる
- ポストコロナ社会創造ファンド(仮称)を設立
- 災害に備えたインフラ整備、福祉避難所の拡大
- 女性副知事、県職員の女性管理職比率を拡大
▽金田 峰生氏
【主張】
【政策・公約】
- コロナ対策の緊急の強化を図り、県民の命と暮らしを守る
- 県内保健所を強化し、人口10万人当たり1カ所の設置を目指す
- ジェンダー平等、全ての人の尊厳を等しく守る県政に
- 産業や地域を支え、雇用を守る
- 高校教育無償化、県立大学の授業料の値下げ
兵庫県知事選挙2021の争点や情勢、予想を解説
兵庫県知事選は、現職の井戸敏三氏の勇退により、20年ぶりの新知事誕生となる。争点は井戸氏の5期20年にわたる県政運営の継承か刷新か。新型コロナウイルス感染拡大防止対策、円滑なワクチン接種の体制など、諸課題が山積する。措置法に基づく知事の権限により、飲食事業の休業や営業時間短縮要請なども、今後の県内経済を左右する大きな決断となる。
選挙戦はともに元総務官僚の斎藤元彦、金沢和夫両氏の事実上の一騎打ちとなっている。兵庫県知事は50年以上にわたって、総務省(自治省時代も含む)出身の副知事が就任してきた。当初、自民党兵庫県連では、前副知事の金沢氏への推薦を決めていた。しかし、党内での反発が強く、若手の斎藤氏へ推薦を決めた。現状で自民党県連内では、この両氏を支持する勢力で2分されている。
井戸氏は事実上の後継指名に金沢氏を推し、告示後の出陣式に参加し、激励をしている。斎藤氏は副知事出身の知事の誕生に反対し、新たな視点での県政運営が必要との認識で刷新を掲げている。自民に加え、維新も斎藤氏を推薦し、選挙戦を支えている。このため、斎藤、金沢両氏の白熱した論戦により、選挙戦がヒートアップしている状況だ。
情勢を予想すると、政党推薦を受けている斎藤氏がリードしているとみられる。現職の井戸氏に対する批判票は決して少なくない。長年にわたって旧来の方式で県政のトップに立つシステムに、県民の中でも刷新を望む声が高まっている。とはいえ、経験や実績に長けた金沢氏に対し、一定の支持層もある。選挙戦は終盤まで目が離せない状況が続くと思われる。
兵庫県知事選挙以外の2021年7月18日執行の注目選挙一覧
当サイトでは兵庫県知事選挙以外にも、7月18日執行のそのほかの注目選挙も掲載している。