目次
新人2氏が立候補
任期満了に伴う福島県富岡町長選挙は7月15日、告示された。投開票は同25日。立候補を届け出たのはともに無所属新人で、元会社員の藤沢道徳氏(54)と、元富岡町議で農業の山本育男氏(62)の2人。富岡町長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。

人けがない富岡町の桜並木
スポンサーリンク
富岡町長選2021の開票速報・投票率速報や前回選挙の状況
【立候補者】
藤沢 道徳氏 得票数2586
山本 育男氏 得票数2796 当選
※投票率51 .51%
富岡町長選は、新人の山本育男氏が新人の藤沢道徳氏を破り、初当選を果たした。
【前回2017年の富岡町長選の状況】
▽7月30日執行=投票率52.02%
宮本 皓一氏(70)=現 得票数3025 当選
山本 育男氏(58)=新 得票数2801
※年齢は当時
富岡町長選挙2021の有権者や投票、富岡町の詳細
富岡町長選の7月25日の投票は、7~19時(一部投票所は18時まで)に富岡町内4カ所の投票所で行い、20時半から「富岡町武道館」で即日開票する。7月14日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は1万849人(男5659人、女5190人)。
▽富岡町長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年7月26日以前に生まれた人
- 2021年4月14日以前に富岡町へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽富岡町長選挙の期日前投票
期 間:7月16日~24日
時 間:8時半~20時
投票所:7カ所
- 富岡町いわき地区多目的集会施設
- 富岡町役場町民ホール(17~24日、9~19時)
- 富岡町郡山支所(同)
- いわき市植田町中央1丁目貸事務所(23~24日、9~19時)
- ふくしま医療機器開発支援センター(24日、9~19時)
- 富岡町サポートセンター平沢(18日、10~19時)
- 大玉村営横堀平団地集会所(同)
▽富岡町メモ
位置 | 福島県の太平洋側に面し、海岸線の中央にある |
面積 | 68.39㎢ |
隣接 | 大熊、楢葉各町、川内村 |
人口 | 1万2147人、5617世帯(2021年6月末現在) |
町長報酬 | (月額)77.43万円 |
観光地 | 富岡町文化交流センター学びの森、東京電力廃炉資料館、合宿の里とみおか |
名産品 | 地魚(スズキ、アイナメ)、天然カレイ・ヒラメ |
有名人 | 宮本和志(プロレスラー)、井尻明(サッカー指導者) |
スポンサーリンク
富岡町長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇藤沢 道徳(ふじさわ・みちのり)氏
生年月日:1967年5月10日
出身地 :福島県富岡町
出身校 :早大社会科学部
主な経歴:鹿島建設社員、富岡町少年剣道指導員
◇山本 育男(やまもと・いくお)氏
生年月日:1958年8月1日
出身地 :福島県富岡町
出身校 :東京農大
主な経歴:富岡町議(5期)、富岡商工会会長(3期)
富岡町長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽藤沢 道徳氏
【主張】
【政策・公約】
- 子育て支援のため、富岡校(幼小中)内に児童館を設置
- 特定復興再生拠点整備から、残る小良ケ浜と深谷地区の除染や解体を継続
- 避難先の孤立を防ぐため、富岡と郡山地区のサロンを復活
▽山本 育男氏
【主張】
【政策・公約】
- 農林水産業を推進し、新事業や新商品の開発
- 教育施設の環境を整え、次世代の人材を育成
- 特色ある地域資源を生かして人を富岡に呼び込む
富岡町長選2021の争点や情勢、予想を解説
富岡町長選の争点は、今なお避難生活をしている町民がいる2011年の東日本大震災からの完全復興。東京電力福島第1原発事故による帰還困難地域の復活への道筋など、避難者を含めた有権者の関心は高い。現職の宮本皓一氏(74)は2期目で引退する。
東日本大震災から10年がたったが、多くの避難町民が暮らすいわき、郡山両市で大票田とあって、ここでいかに得票できるかが勝利のポイントになる。大勢判明は25日21時半ごろになる見通し。富岡町は2017年に町内の一部で避難解除されたが、戻ってきた町民は約1割にとどまっている。
情勢を予想すると、民間企業出身の藤沢道徳氏が優勢とみられる。政治経験はないが、2016年に浜通りの復興関連事業を担当する現地事務所長に就いた。復興へ向けた課題などにも精通している。一方で山本育男氏は、富岡町議として5期務めたキャリアがある。町政にも通じ、町の諸課題についても把握している。接戦になる可能性もある。
富岡町長選挙以外の2021年7月25日執行の注目選挙
当サイトでは富岡町長選以外にも、7月25日執行のその他の注目選挙も掲載している。