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現職と新人の一騎打ち
任期満了に伴う長野県富士見町長選挙は8月3日、告示された。投開票は同8日。立候補を届け出たのはともに無所属で、再選を目指す現職の名取重治氏(70)、新人で元長野県副知事の中島恵理氏(48)の2人。富士見町長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。

晩秋の富士見高原から望む富士山
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富士見町長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
【立候補者】
名取 重治氏 得票数4500 当選
中島 恵理氏 得票数3646
※投票率68.79%
富士見町長選は、現職の名取重治氏が新人の中島恵理氏を破り、再選を果たした。
【前回2017年の富士見町長選の状況】
前回の富士見町長選は8月1日に告示され、前富士見町副町長の名取重治氏(66)以外に立候補の届け出がなく、無投票で初当選を決めた。
富士見町長選挙2021の有権者や投票、富士見町町の詳細
富士見町長選の8月8日の投票は、7~20時に富士見町内15カ所の投票所で行い、21時から「富士見町役場3階会議室」で即日開票する。8月2日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は1万2043人(男5853人、女6190人)。
▽富士見町長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年8月9日以前に生まれた人
- 2021年5月2日以前に富士見町へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽富士見町選挙の期日前投票
期 間:8月4日~8月7日
時 間:8時半~20時
投票所:富士見町役場4階期日前投票所
▽富士見町メモ
位置 | 長野県の中部にある |
面積 | 144.76㎢ |
隣接 | 茅野、伊那両市、原村/山梨県北杜市 |
人口 | 1万4359人、6121世帯(2021年8月1日現在) |
町長報酬 | (月額)70.7万円 |
観光地 | 井戸尻遺跡、富士見町コミュニティプラザ、信州八ケ岳富士見高原リゾート |
名産品 | ふじみの里山そば、トマトジュース、高原野菜、乳製品 |
有名人 | 名取小一(なとり社長)、藤沢昭和(ヨドバシカメラ社長) |
富士見町長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇名取 重治(なとり・しげはる)氏
生年月日:1951年
出身地 :長野県富士見町
出身校 :三重大農学部
主な経歴:富士見町長(1期)、富士見町副町長・助役、収入役
◇中島 恵理(なかじま・えり)氏
生年月日:1972年
出身地 :京都府
出身校 :京大法学部
主な経歴:長野県副知事、上智大院准教授、環境省大臣官房環境計画課計画官
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富士見町長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽名取 重治氏
【主張】
【政策・公約】
- 新型コロナ対応は最優先で取り組む
- 町民の生活、歴史、文化、風土を守る
- 新たな発想と戦略でコロナ後の時代に対応
- 井戸尻考古館の建て替え
- 井戸尻縄文文化のブランド化
- 周辺遺跡群の保全を含む相乗効果を図った施策の実現
- 産業振興、医療、福祉、子育てや教育支援を継続
- 組織横断チームを編成し、小規模集落を支援
- 公共交通の検討チームを立ち上げる
- 農協と連携し、花や野菜のブランドを再生
▽中島 恵理氏
【主張】
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス感染症対策を優先的に取り組む
- コロナ禍で苦しむ一人親、低所得家庭など所得に応じた支援策を進める
- 自然や文化に影響を及ぼし、土砂災害につながる太陽光発電を食い止める
- 町民に寄り添い、夢が実現できるまちづくりを目指す
- 「安心」「希望」「飛躍」の3つの種をまく
- 小学校の3校体制の維持に向け、方向性を具体化する
- 子育て支援の一環として、奨学金制度の創設、出産費ゼロを実現
- IT技術の導入で行政事務のスマート化を推進
- 地区の課題解決に向けた専門の担当職員を配置
- 富士見パノラマリゾートは住民参加型で方向性の議論を進める
富士見町長選2021の争点や情勢、予想を解説
富士見町長選は、新型コロナウイルス感染症対策や町内経済の回復策などが争点となる。少子高齢化による人口減少対策、これに伴う移住・定住・関係人口の増加によるまちの活性化策も有権者が大きな関心を寄せる。前回初当選した現職の名取重治氏の1期4年間の町政運営の評価も選挙戦のカギを握る。
地元紙などによる終盤の情勢では、現職の名取重治氏が40、60代の支持を集める一方、中島恵理氏が30代や70~80代の高齢層の支持を集めていると伝えている。有権者にとって医療や福祉、新型コロナ対策を優先課題として取り組んでほしいとの要望が出ている。年代を問わず、女性層から支持を受けているのが中島氏だ。
情勢を予想すると、名取、中島両氏とも接戦になる可能性がある。名取氏は一般企業を退職後、富士見町役場で副町長(助役)、収入役などの特別職を歴任。町内の課題や,問題点にも熟知しており、1期4年間で目立った失政もない。一方の中島氏も長野県副知事、環境省の官僚として勤務しており、中央や地方行政に関する多彩な経験を持つ。富士見町長選は、どちらが当選しても全く不思議ではない。
富士見町長選挙以外の2021年8月8日執行の注目選挙
当サイトでは富士見町長選以外にも、8月8日執行のその他の注目選挙も掲載している。