目次
新人による三つどもえ
現職の辞職に伴う三重県知事選挙は8月26日、告示された。投開票は9月12日。立候補を届け出たのは、国土交通省前自動車局長の一見勝之氏(58)=自民、立憲民主、公明、国民民主推薦=、元三重県議の岡野恵美氏(69)=共産推薦=、会社社長の石川剛氏(47)の無所属新人の3氏。三重県知事選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。

三重県庁
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三重県知事選挙2021の開票速報・投票率速報・当選予想
【立候補者】
一見 勝之氏◎ 得票数391767 当選
岡野 恵美氏 得票数 96317
石川 剛氏 得票数 59317
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率37.98%
三重県知事選は、新人の一見勝之氏が新人2氏を破り、初当選を果たした。
【候補者のスコアリング】(=ポイント)
▽一見 勝之氏
①公約や主張=4
②経歴=3.5
③支持基盤=4.5
=合計12.0P
▽岡野 恵美氏
①公約や主張=2.5
②経歴=2.5
③支持基盤=1.5
=合計6.5P
▽石川 剛氏
①公約や主張=2.5
②経歴=1.5
③支持基盤=1
=合計5.0P
※候補者のスコアリングは5 段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
【前回2019年の三重県知事選挙の状況】
▽4月7日執行=投票率46.68%
鈴木 英敬氏(44)=現 得票数615281 当選
鈴木 加奈子氏(79)=新 得票数 70657
※年齢は当時
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三重県知事選挙2021の有権者や投票、三重県の詳細
三重県知事選挙の9月12日の投票は、7~20時(一部地域で繰り上げ)に三重県内各投票所で行い、即日開票する。8月25日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は148万3497人(男71万9980人、女76万3517人)。
▽三重県知事選挙に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年9月13日以前に生まれた人
- 2021年5月25日以前に三重県に転入届を提出し、県内に住所を有している人
▽三重県知事選挙の期日前投票
期 間:8月27日~9月11日
時 間:8時半~20時
投票所:三重県内各投票所
▽三重県メモ
位置 | 日本の近畿と中部地方にある |
面積 | 5774.41㎢ |
隣接 | 岐阜、愛知、滋賀各県、京都府、奈良、和歌山両県 |
人口 | 176万897人、74万3592世帯(2021年6月1日現在) |
県庁 | 津市 |
知事給与 | (月額)102万4000円 |
市町村 | 14市15町 |
区分 | 伊賀、北勢、中勢、東紀州、南勢(伊勢志摩) |
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三重県知事選挙2021の立候補者のプロフィールや主な経歴など
◇一見 勝之(いちみ・かつゆき)氏
生年月日:1963年1月30日
出身地 :三重県亀山市
出身校 :東大法学部
主な経歴:内閣府総合海洋政策推進事務局長、国土交通省自動車局長、海上保安庁次長
◇岡野 恵美(おかの・えみ)氏
生年月日:1952年
出身地 :三重県大台町
出身校 :三重県立公衆衛生学院保健婦学科
主な経歴:共産党三重県委員会副委員長、三重県議(1期)、津市議(4期)
◇石川 剛(いしかわ・つよし)氏
生年月日: ―
出身地 :ブラジル・サンパウロ州
出身校 :神奈川県立湘南高通信制中退
主な経歴:建設会社社長
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三重県知事選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽一見 勝之氏
【主張】
【政策・公約】
- 新型コロナウイルスワクチン接種の推進
- コロナと闘っている医療従事者への支援の充実
- 南海トラフ地震に備えた県土の強靱(きょうじん)化、危機管理体制の充実
- コロナで疲弊している各事業者を支援
- 人口減少を食い止める総合的な対策の推進
▽岡野 恵美氏
【主張】
【政策・公約】
- 新型コロナ対策の抜本的強化を進める
- 施設等での積極的なPCR検査の拡充、ワクチン接種の迅速化
- 所得制限なく中学卒業までの子ども医療費を無料にする
- 国民健保料を1万円引き下げ、最低賃金の時給を直ちに1000円に引き上げ
- 自然災害に備えた各種対策の充実
▽石川 剛氏
【主張】
「子どもたちや年配方の全ての県民の思いを背負って、政治連合に対して挑戦する。有権者の皆さまの力を貸していただきたい。素晴らしい故郷をともにつくりたい」
【政策・公約】
- 新型コロナウイルス対策として、国産・県産の治療薬の研究や導入を目指す
- 地元企業の共同事業を柱とし、県と連携した財政経済対策の推進
- 全ての子どもに保育園・幼稚園入園を可能とする一律月額8000円に
- 南海トラフ大地震を想定した災害に強いまちづくりの促進
- 一律6万円で入所できる高齢者福祉総合施設の建設
三重県知事選挙2021の争点や情勢、予想を解説
三重県知事選は、次期衆院選に出馬を予定する現職の鈴木英敬知事(47)の辞職に伴って3新人が立候補した。争点は県内を取り巻く課題として、新型コロナウイルス感染症対策、迅速なワクチン接種など。今後は社会経済活動の再開を見据えた県を挙げての具体的な施策にも関心が集まる。人口減少対策、災害に強いまちづくりの促進なども争点に挙げられる。
現状の三重県内は、新型コロナの新規感染者らの急激な拡大が続いている。当初9月12日までとしていた緊急事態宣言が同30日まで延長された。外出や移動の制限、酒類提供の飲食店に対して休業を要請するなど、経済的にも厳しい状況が続く。選挙戦も3密回避などの措置を取りながら、異例の体制で展開してきた。
情勢を予想すると、現地の報道では国土交通省官僚だった一見勝之氏の初当選が手堅いとの観測が大勢を占めている。豊富な行政経験に加え、政府や中央省庁との人脈にも優れている。与野党が相乗りで推薦しており、支持母体も強固で政財界の組織票をほぼまとめている。
共産推薦の岡野恵美氏は支持層の広がりに課題があり、得票数も限定的という見方が多い。今回の選挙戦の構図では与党勢力の反対票にも期待できず、苦しい選挙戦となっている。石川剛氏は知名度不足が否めず、非常に厳しい戦いをしている。
三重県知事選以外の2021年9月12日執行の注目選挙一覧
当サイトでは三重県知事選挙以外にも、9月12日執行のそのほかの注目選挙も掲載している。