目次
新人同士の一騎打ち
衆院選に出馬する西川将人市長(52)の辞職に伴う旭川市長選挙は9月19日、告示された。投開票は同26日。立候補を届け出たのはともに無所属新人で、元衆院議員秘書の今津寛介氏(44)=自民、維新、新党大地推薦=と、元道議の笠木薫氏(64)=立憲民主、国民民主、社民推薦=の2人。次期衆院選を占う与野党対決となった。旭川市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。

JR旭川駅
スポンサーリンク
旭川市長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
【立候補者】
今津 寛介氏△ 得票数83836 当選
笠木 薫氏〇 得票数55103
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率49.45%
旭川市長選は、新人の今津寛介氏が新人の笠木薫氏を破り、初当選を果たした。
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽今津 寛介氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3
=合計8.5P
▽笠木 薫氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
【前回2018年の旭川市長選の状況】
▽11月11日執行=投票率47.48%
西川 将人氏(50)=現 得票数81329 当選
今津 寛介氏(41)=新 得票数55302
※年齢は当時
旭川市長選挙2021の有権者や投票、旭川市の詳細
旭川市長選の9月26日の投票は、7~20時(一部投票所で繰り上げ)に旭川市内79カ所の投票所で行い、即日開票する。9月18日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は28万4984人(男13万172人、女15万4812人)。
▽旭川市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年9月27日以前に生まれた人
- 2021年6月18日以前に旭川市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽旭川市長選挙の期日前投票
期 間:9月20日~25日
時 間:8時半~20時
投票所:10カ所
- 選挙管理委員会事務局
- 神居支所
- 永山支所
- 東旭川支所
- 神楽支所
- 東鷹栖支所
- 江丹別支所(8時半~17時)
- 西神楽支所(同)
- フィール旭川7階(10~19時半)
- イオン旭川西店2階(9~20時)
▽旭川市メモ
位置 | 北海道の北中部の道北地方にある |
面積 | 747.66㎢ |
隣接 | 鷹栖、東神楽、当麻、比布、上川、東川、美瑛、和寒、幌加内各町、芦別、深川両市 |
人口 | 32万8903人、17万8190人(2021年9月1日現在) |
市長報酬 | (月額)86万1000円=18%減額中 |
観光地 | 旭山動物園、平和通買物公園、あさひかわラーメン村、三浦綾子記念文学館 |
名産品 | 旭川ラーメン、米、大雪地ビール、塩ホルモン、豚トロ、旭川家具 |
有名人 | 上野雅恵(女子柔道五輪2連覇)、杉村太蔵(元衆院議員、タレント) |
スポンサーリンク
旭川市長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇今津 寛介(いまず・ひろすけ)氏
生年月日:1976年12月12日
出身地 :旭川市
出身校 :中大経済学部
主な経歴:衆院議員秘書、旭川青年会議所副理事長、NPO法人職員
◇笠木 薫(かさぎ・かおる)氏
生年月日:1957年1月20日
出身地 :旭川市
出身校 :旭川商高
主な経歴:道議(1期)、旭川市議(5期)、旭川市議会議長、国鉄職員
スポンサーリンク
旭川市長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽今津 寛介氏
【主張】
【政策・公約】
- 新型コロナワクチンの大量確保と接種の加速化
- いじめ問題の真相解明、再発防止策
- 排雪回数を倍増へ
- 市民みんなで議論する旭川未来会議2030の創設
- 中学生までの医療費無償化
- パークゴルフや日本ハムともに使用可能な室内練習場の建設
- 女性の声を聞き、市政に反映させる
- 地方創生に精通した市政補佐官の配置
- 大規模農産物直売所の設置
- 市街地活性化に向けた市民文化複合施設を目指す
▽笠木 薫氏
【主張】
【政策・公約】
- 新型コロナのデルタ株や新たな変異株に対する検査体制を抜本的に強化
- スムーズなワクチン接種体制の整備、医療体制の構築
- 庁内にアフターコロナ対策のプロジェクトチームを発足
- 新型コロナの自粛と補償のセットで経営と暮らしを支援
- 新型コロナワクチン接種のため、2日間の休暇を企業に要請
- 旭川市初の女性副市長の登用
- 旭川空港を格安航空会社(LCC)の拠点空港化へ推進
- 中学3年から段階的に給食無償化
- アフターコロナとして、65歳以上の市内バスを無料化
- 市発注工事の最低制限価格の引き下げ
スポンサーリンク
旭川市長選2021の争点や情勢、予想を解説
旭川市長選は15年ぶりの新人同士の対決となる。争点は新型コロナウイルス感染症対策、市内の女子中学生がいじめで命を落とした事件についての対応など。まちの発展を推進させる地方創生の取り組みなども、有権者の関心が高い。
旭川市長選の構図は、次期衆院選の前哨戦ともいえる与野党対決。西川将人前旭川市長は、次期衆院選で立憲民主から出馬を予定している。自民など保守勢力が支える今津寛介氏は、現状の旭川市政を痛烈に批判。一方で笠木薫氏は立憲民主などの野党勢力が支え、西川市政の継承を掲げる。旭川市長選は与野党の総力戦となっている。
情勢を予想すると、笠木薫氏がやや優勢との見方が広まっている。前回2018年の旭川市長選では、今津氏が2万6000票以上の差で現職の西川氏に敗れている。14年も自民、公明推薦の候補が約1万4000票差で西川氏に負けた。旭川市を含む衆院選の北海道6区では14年以降、民主時代も含む立憲民主の支持層が多く、14年、17年の衆院選では自民らの保守が連敗している。
旭川市長選挙以外の2021年9月26日執行の注目選挙
当サイトでは旭川市長選以外にも、9月26日執行のその他の注目選挙も掲載している。