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現職と新人の一騎打ち
任期満了に伴う埼玉県上尾市長選挙は11月21日、告示された。投開票は同28日。立候補を届け出たのはともに無所属で、再選を目指す現職の畠山稔氏(72)、新人で元同上尾市議の深山孝氏(65)の2人。上尾市長選挙の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。

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上尾市長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
【立候補者】
畠山 稔氏〇 得票数39636 当選
深山 孝氏△ 得票数19236
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率31.20%(前回35.19%)
上尾市長選は、現職の畠山稔氏が新人の深山孝氏を破り、再選を果たした。
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽畠山 稔氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
▽深山 孝氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3
=合計8.5P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
【前回2017年上尾市長選の状況】
前回の2017年上尾市長選は、現職の島村穣氏(3期目途中)が競売入札妨害、収賄の疑いで上尾市議会議長の田中守氏とともに埼玉県警に逮捕された。現職の首長と議長の同時逮捕は全国初で、ともに辞職した。両氏は執行猶予付きの有罪判決を受けた。
▽12月17日執行=投票率35.19%
畠山 稔氏(68)=新 得票数30495 当選
鈴木 茂氏(62)=新 得票数24695
秋山 かほる氏(62)=新 得票数 8591
石山 勝朗氏(84)=新 得票数 1407
※年齢は当時
上尾市長選挙2021の有権者や投票、上尾市の詳細
上尾市長選の11月28日の投票は、7~20時に上尾市内39カ所の投票所で行い、21時から「上尾市民体育館」で即日開票する。11月20日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は19万3775人(男9万5426人、女9万8349人)。
▽上尾市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年11月29日以前に生まれた人
- 2021年8月20日以前に上尾市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽上尾市長選挙の期日前投票
期 間:11月22日~27日
時 間:8時半~20時
投票所:4カ所
- 上尾市役所本庁舎東棟1階
- 上尾市プラザ22 2階会議室(9時半~20時)
- アリオ上尾 2階会議室(10~20時)
- 尾山台出張所(9時半~17時)
▽上尾市メモ
位置 | 埼玉県の中東部にある |
面積 | 45.51㎢ |
隣接 | さいたま、桶川、川越、蓮田各市、伊奈、川島両町 |
人口 | 23万382人、10万5282世帯(2021年11月1日現在) |
市長報酬 | (月額)90万円=減額中 |
観光地 | 上尾丸山公園、大宮花の丘農林公苑 |
名産品 | 上尾串ぎょうざ、キウイ、ナシ、小松菜 |
有名人 | 羽鳥慎一(フリーアナウンサー)、的場浩司(俳優) |
上尾市長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇畠山 稔(はたけやま・みのる)氏
生年月日:1949年9月24日
出身地 :岩手県陸前高田市
出身校 :千葉工大金属工学科
主な経歴:上尾市長(1期)、埼玉県議(3期)、上尾市議(3期)
◇深山 孝(ふかやま・たかし)氏
生年月日:1956年8月18日
出身地 :埼玉県上尾市
出身校 :大東文化大文学部
主な経歴:上尾市議(5期)、上尾市議会議長
上尾市長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽畠山 稔氏
【主張】
【政策・公約】
- 新型コロナ対策として、3回目ワクチン接種に向けた体制構築
- ワクチン接種率の低い若者への接種促進
- 保健所などと連携した自宅療養者支援
- アフターコロナを見据えた医療と経済の両立
- 子育て世代が頑張れるまちづくりの実現
- いつまでも元気で活躍できるまちづくりの実現
- 市内産業の発展でにぎわいのあるまちを創出
- 災害に強いまちづくり
- 誰もが納得できる公共施設の再整備
- 持続可能な行財政運営の実施
▽深山 孝氏
【主張】
【政策・公約】
- 新型コロナの経済対策として、行政、商工会議所、JA、金融機関との連携強化
- 新型コロナの経済対策として、相談・支援業務の拡充
- 子育てからシニアまであらゆる世代が安心できるまちづくりを目指す
- 企業誘致を促進し、働く場の創出を図る
- 働く世代に住みたいと思う魅力あるまちづくりを目指す
- 出産から子育て成人まで切れ目のない支援を実行
- 「子育て交流プラザ子ども未来館」を設置し、子育て支援を図る
- 国や県とのパイプを築き、上尾市に有益で正確な情報を得る
- 老朽化している公共施設の段階的な整備
- 庁内改革で効率的な市政運営と市民サービスを提供する
上尾市長選2021の争点や情勢、予想を解説
上尾市長選の争点は、新型コロナウイルス感染症対策、子育て支援策など。上尾市は新型コロナのワクチン接種率が、県内でトップクラスを誇る。政府ではブースター接種(3回目)に向けて、ファイザー社製ワクチンの配分を進めている。優先接種となった医療従事者や高齢者を中心とした3回目接種に向け、迅速な体制構築が選挙戦の一つのポイントになる。子育て支援策の拡充についても、有権者の関心の高いテーマだ。
前回2017年の上尾市長選は、現職の首長と市議会議長が入札妨害、収賄などで逮捕されて有罪になったことを受けての出直し選挙だった。市民の多くは不正がはびこった市政に対する不信感が今なお根強く持っている。畠山稔氏が市政のリーダーとなったが、新型コロナ対応に多忙となり、さらなるクリーンな政治と市政運営に市民の視線が注がれる。
上尾市長選の構図は、旧民進党の流れをくむ現職の畠山稔氏に対し、自民と公明の地域政党が支援する新人の深山孝氏の野党vs与党の対決。前回2017年の出直し選では、畠山氏が与党系候補に大差をつけて初当選し、その支持基盤は現在も底堅い。埼玉県知事の大野元裕氏も旧民進党の流れをくみ、畠山市政と県の連携に一定の評価も上がっている。情勢を予想すると、畠山氏の再選がやや優勢で、深山孝氏が必死に追う展開となっている。
上尾市長選挙以外の2021年11月28日執行の注目選挙
当サイトでは上尾市長選以外にも、11月28日執行のその他の注目選挙も掲載している。