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見附市長選は名古屋、稲田両氏の新人の一騎打ち
前市長の辞職に伴う新潟県見附市長選挙は12月5日、告示された。投開票は12日。立候補を届け出たのは共に無所属新人で、元新潟県職員の名古屋祐三氏(66)、元国土交通省官僚の稲田亮氏(50)の2人。見附市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。
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見附市長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
【立候補者】
名古屋 祐三氏△ 得票数 6507
稲田 亮氏〇 得票数12371 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率56.56%=確定
見附市長選は、新人の稲田亮氏が新人の名古屋祐三氏を破り、初当選を果たした。
【前回2018年の見附市長選の状況】
前回の見附市長選は2018年10月14日に告示され、現職の久住時男氏(68)以外に立候補の届け出がなく、無投票で5選を決めた。(年齢は当時)
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽名古屋 祐三氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=2.5
=合計8.5P
▽稲田 亮氏
①公約や主張=3
②経歴=3
③支持基盤=3
=合計9.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
見附市長選挙2021の有権者や投票、見附市の詳細
12月12日の見附市長選挙の投票は、7~20時に見附市内20カ所の投票所で行い、20時50分から「見附市総合体育館」で即日開票する。見附市選挙管理委員会によると、12月4日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は3万3917人(男1万6384人、女1万7533人)。
▽見附市長選挙に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年12月13日以前に生まれた人
- 2021年9月4日以前に見附市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽見附市長1選の期日前投票
期 間:12月6日~11日
時 間:8時半~20時
投票所:見附市役所4階大会議室
▽見附市メモ
位置 | 新潟県の中央部にある |
面積 | 77.91㎢ |
隣接 | 長岡、三条両市 |
人口 | 3万9549人、1万5170世帯(2021年12月1日現在) |
市長報酬 | (月額)80万3700円 |
観光地 | 大平森林公園、観音山公園のしだれ桜、イングリッシュガーデン |
名産品 | 六角たこ、へそラーメン、ミルクようかん、ニット |
有名人 | 大橋一蔵(北海道開拓者)、富所正一(シンガーソングライター) |
見附市長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇名古屋 祐三(なごや・ゆうぞう)氏
生年月日:1955年7月19日
出身地 :新潟県見附市
出身校 :新潟大法文学部
主な経歴:新潟県監査委員事務局長、三条地域振興局長、県産業労働観光部副部長
◇稲田 亮(いなだ・りょう)氏
生年月日:1971年3月24日
出身地 :新潟県見附市
出身校 :新潟大院←新潟大工学部
主な経歴:運輸省(現国土交通省)入省、大分県中津市副市長、外務省在ブラジル一等書記官
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見附市長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽名古屋 祐三氏
【主張】
【政策・公約】
- 新型コロナの影響を受けた事業者の支援や消費喚起策の推進
- ポストコロナ、ウィズコロナ時代に対応したデジタル化、業態転換の支援
- 産業の担い手人材の確保や育成
- 地元ブランドやニット製品のブランド化による高収益化
- 中心市街地や見附駅周辺のにぎわいづくり創出
- 起業や創業の支援、企業誘致によるまちの活性化
- 治水対策、避難施設の整備、防災教育や避難訓練の推進
- 公共交通ネットワークの拡充、高齢者の移動手段の確保
- 市内観光施設の魅力アップを図る
- 観光客による地元商店街の利用を促す消費活動の施策を実施
▽稲田 亮氏
【主張】
【政策・公約】
- コロナ後の生活様式や変化に対応する取り組みの推進
- 新型コロナの影響を受けた事業者に対し、緊急的な地域経済の下支え
- 市内の小児医療の充実、まち全体で子育てできる環境づくり
- 子どもの居場所や遊び場の確保、充実
- 市立病院や開業医らの医師確保、地域医療の維持・充実を図る
- 高齢者が安心できるまちづくりやケア体制の強化
- 自然災害に強いまちづくりの実現
- 想定されるリスクに備えた治水対策、避難路の確保
- あらゆる相談にもれなく対応できるよう窓口の明確化
- 行財政の検証を行い、必要に応じた見直しを進める
見附市長選2021の争点や情勢、予想を解説
見附市長選の争点は、5期19年の市政をけん引してきた前市長の久住時男氏の市政の継続か刷新かが最大のポイント。財政健全化へ向けた道筋、持続可能な自治体として、産業やまちの活性化も有権者の関心が高い。新型コロナウイルス感染症の第6波や新たな変異株「オミクロン株」への感染防止策、ワクチンの3回目の円滑な接種体制も重要なテーマとなる。
選挙戦の構図は、5選で退いた前市長の久住時男氏の市政を継続か刷新か。名古屋祐三氏は市の厳しい財政事情を取り上げ、久住市政を批判して刷新を強調。一方の稲田亮氏は前市政の継承を訴え、久住氏の施策をさらに継続発展することを前面に出して戦っている。両者の政策や公約、主張の違いは非常に鮮明で有権者にとっても分かりやすい選挙戦となっている。
情勢を予想すると、久住前市政を継承する稲田氏がややリードの展開が予想される。久住氏の地盤や後援会組織をそのまま受け継ぎ、組織票固めを優位に進めているとみられる。名古屋氏は自民党系市議の支援を受け、支持基盤の強化に取り組んでいる。
見附市長選以外の2021年12月12日執行の注目選挙
当サイトでは見附市長選以外にも、12月12日執行のその他の注目選挙も掲載している。