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龍ケ崎市長選は現職と新人の三つどもえ
任期満了に伴う茨城県龍ケ崎市長選挙は12月12日、告示された。投開票は同19日。立候補を届け出たのはいずれも無所属で、元龍ケ崎市議で新人の藤木妙子氏(68)、4選を目指す現職の中山一生氏(59)、新人で元茨城県議の萩原勇氏(46)=自民、国民民主推薦=の3人。龍ケ崎市長選の立候補者の公約や政策、経歴、情勢予想、投票・開票の結果速報を伝える。

龍ケ崎市にある牛久沼
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龍ケ崎市長選2021の開票速報・投票率速報・当選予想
【立候補者】
藤木 妙子氏 得票数 2373
中山 一生氏△ 得票数 9178
萩原 勇氏〇 得票数15633 当選
※◎=確実 〇=有力 △=善戦 無印=対象外
※投票率43.37%
龍ケ崎市長選は、新人の萩原勇氏が現職と新人の2氏を破り、初当選を果たした。
【前回2017年の龍ケ崎市長選の状況】
▽12月24日執行=投票率32.69%
中山 一生氏(55)=現 得票数16281 当選
藤木 妙子氏(64)=新 得票数 4376
※年齢は当時
【候補者のスコアリング】(P=ポイント)
▽藤木 妙子氏
①公約や主張=2.5
②経歴=2.5
③支持基盤=1.5
=合計6.5P
▽中山 一生氏
①公約や主張=3
②経歴=3.5
③支持基盤=2
=合計8.5P
▽萩原 勇氏
①公約や主張=3
②経歴=2.5
③支持基盤=3.5
=合計9.0P
※候補者のスコアリングは5段階評価で15点満点
※「11P~=◎」「9P~=〇」「7P~=△」「6.5P以下=対象外」
※採点は当サイト独自調査による
龍ケ崎市選挙2021の有権者や投票、龍ケ崎市の詳細
12月19日の龍ケ崎市長選の投票は、7~19時に龍ケ崎市内25カ所の投票所で行い、20時から「ニューライフアリーナ龍ケ崎」(市総合体育館=たつのこアリーナ)で即日開票する。12月11日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は6万4158人。
▽龍ケ崎市長選に投票できる人
- 日本国籍を有している人
- 2003年12月20日以前に生まれた人
- 2021年9月11日以前に龍ケ崎市へ転入届を出し、引き続き住所を有する人
▽龍ケ崎市長選挙の期日前投票
期 間:12月13日~18日
時 間:8時半~20時
投票所:2カ所
- 龍ケ崎市役所1階ホール
- サプラスクエアサプラ1階(光のモール付近)=10時半~19時
▽龍ケ崎市メモ
位置 | 茨城県の南部にある |
面積 | 78.55㎢ |
隣接 | 牛久、つくば、稲敷、取手、つくばみらい各市、河内、利根両町 |
人口 | 7万6326人、3万4796世帯(2021年12月1日現在) |
市長報酬 | (月額)83万4000円=減額中 |
観光地 | 般若院のしだれ桜、牛久沼の景勝、旧水戸街道若柴宿 |
名産品 | うな丼、龍ケ崎トマト、龍ケ崎コロッケ、龍ケ崎産コシヒカリ |
有名人 | 岡野功(東京五輪男子柔道金メダリスト)、鈴木奈々(モデル) |
龍ケ崎市長選2021の立候補者のプロフィールや主な経歴
◇藤木 妙子(ふじき・たえこ)氏
生年月日:1953年7月7日
出身地 :福岡県柳川市
出身校 :尚美高等音楽学院(現尚美学園大)
主な経歴:龍ケ崎市議(2期)、土産物店経営
◇中山 一生(なかやま・かずお)氏
生年月日:1962年11月13日
出身地 :茨城県龍ケ崎市
出身校 :日大法学部
主な経歴:龍ケ崎市長(3期)、茨城県議(1期)、衆院議員政策秘書
◇萩原 勇(はぎわら・いさむ)氏
生年月日:1975年7月24日
出身地 :茨城県龍ケ崎市
出身校 :明大公共政策大学院←中央学院大法学部
主な経歴:茨城県議(4期)、龍ケ崎市議(1期)、参院議員秘書
龍ケ崎市長選挙2021の立候補者の主な公約・政策、主張
▽藤木 妙子氏
【主張】
【政策・公約】
- 母子や高齢者のため、医療体制を充実させ、コロナに負けないシステムの構築
- 「道の駅」計画は財政面を考慮して白紙に戻す
- 雇用と子育て環境支援の充実を図る
- 歴史的遺産を活用し、まちの活性化と商工観光の振興を推進
- 農業政策を強化し、強い農業を目指す
▽中山 一生氏
【主張】
【政策・公約】
- 新型コロナワクチンの3回目接種を加速させる
- アフターコロナ対策で経済的不安を解消
- 来年4月に保育園の新設をし、待機児童ゼロを実現
- 防災や減災に取り組み、強靱(きょうじん)なまちづくりを実現
- 古い常識から脱却した不正をはね返す市政を取り戻す
▽萩原 勇氏
【主張】
【政策・公約】
- 市政情報の発信を強化
- 公正、公平な人事評価の見える化で職員の意識改革
- 小中一貫校(義務教育学校)の創設やIOT教育の推進
- 済生会の救急医療、開業医の誘致を進め、医療体制の充実を図る
- プロスポーツチームの誘致で、まちを活性化させる
龍ケ崎市長選2021の争点や情勢、予想を解説
龍ケ崎市長選の争点は、市政の信頼回復が挙げられる。今年3月、市発注の公共工事で官製談合事件が発覚。当時の副市長や現職の中山一生氏の地縁者らが逮捕された。中山氏は一貫して、関与を否定していたが、有権者がどのような審判を下すのか注目される。中山氏の任命責任の問題でも、追及する声が出ている。
新型コロナウイルス感染症対策、オミクロン株などの新たな変異株に関する感染防止策、3回目を含めたワクチン接種体制も有権者の関心の高いテーマ。少子高齢化に伴う子育て支援の拡充策、まちの経済回復策も喫緊の課題となっている。
情勢を予想すると、官製談合事件を背景に、市政の刷新を望む声も決して少なくない。40代の萩原勇氏を推す声も日増しに高まっている。選挙戦は事実上の中山、萩原両氏の一騎打ちとみられる。藤木妙子氏は前回2017年の龍ケ崎市長選では、中山氏に大差で敗れており、今回も苦戦が予想される。
龍ケ崎市長選以外の2021年12月19日執行の注目選挙
当サイトでは龍ケ崎市長選以外にも、12月19日執行のその他の注目選挙も掲載している。